【福井のものづくり体験7選】伝統工芸とクラフトスポットを巡る旅

【福井のものづくり体験7選】伝統工芸とクラフトスポットを巡る旅

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筆者 :  GOOD LUCK TRIP

越前和紙、越前焼、若狭塗箸、そして鯖江のめがね。福井には、長い歴史の中で育まれてきたものづくり文化が今も息づいている。
越前和紙の里福井県陶芸館、箸のふるさと館WAKASAなどでは、職人の技や素材の魅力を間近に感じる体験ができる。さらにガラス工房やアート施設、めがねの街を歩く楽しみも。福井を巡る旅は、手仕事の温もりと技の奥深さに触れる時間となる。

長い歴史を持つ福井の伝統工芸を知る

福井のものづくりを語るうえで欠かせないのが、古くから受け継がれてきた伝統工芸の数々だ。
越前和紙や越前焼、若狭塗箸など、それぞれの地域に根付いた技と文化が今も受け継がれている。制作の工程や背景を知ることで、日常で手にする工芸品の見え方もきっと変わるはず。職人の手仕事に触れながら、その奥深さを感じてみたい。

1. 越前和紙の里(越前市)

越前和紙の産地として知られる越前市今立地区にある「和紙の里」では、紙漉き体験や資料展示などを通して、その文化と技術に触れることができる。
江戸時代の紙漉き家屋を移築復元した卯立の工芸館では、職人による伝統的な和紙づくりの工程を間近で見学可能。昔ながらの道具を使って和紙を漉く様子を、間近でじっくりと見学できる。
パピルス館では紙漉き体験も行われており、押し花や染料を使った作品づくりも楽しめる。越前和紙の歴史や文化を知りながら、紙づくりの世界を体感してみよう。

木製の紙漉き道具を使い、和紙を漉く作業を行う職人の様子
木製の紙漉き道具を使い、和紙を漉く作業を行う職人の様子

2. 福井県陶芸館(越前町)

越前焼は、瀬戸・丹波・備前・常滑・信楽と並ぶ日本六古窯と呼ばれる陶磁器。越前町にある福井県陶芸館では、越前焼の歴史と魅力を学び、体験することができる場所だ。
館内では作品展示や窯のジオラマなどを通して、その歴史をわかりやすく紹介している。陶芸教室では手びねりや絵付けなどの体験も可能で、越前の粘土を使った器づくりに挑戦できる。ものづくりの魅力を実感できる時間になる。

館内に展示された大きな越前焼の壺は作品展示の一例
館内に展示された大きな越前焼の壺は作品展示の一例

3. 箸のふるさと館 WAKASA(小浜市)

若狭地方で生まれた伝統工芸「若狭塗箸」は、全国の塗り箸の大半を占めるといわれる福井を代表する工芸品。この400年以上の歴史を持つ“若狭塗箸”の魅力を余すことなく体感できるのが、「箸のふるさと館 WAKASA」だ。
館内には約3,000種類もの箸が並び、伝統的なものからカラフルなデザインのものまで多彩なラインアップを展示販売。さらに「研ぎ出し体験」では、漆を磨き上げて模様を浮かび上がらせる工程を体験できる。自分だけの箸づくりを通して、若狭塗箸の繊細な技と美しさを感じてみよう。

壁一面に種類ごとに整然とディスプレイされている多彩な箸
壁一面に種類ごとに整然とディスプレイされている多彩な箸

作り手の現場でクラフト制作を体験する

福井には、伝統工芸だけでなく現代のクラフトやアート制作を体験できる施設も点在している。
自然豊かな環境の中で、ガラスや陶芸などの創作体験に取り組めるのも魅力。
作り手の現場に足を運び、素材や技法に触れる時間は、旅の思い出として心に残るひとときになる。

4. 金津創作の森(あわら市)

あわら市にある金津創作の森は、広大な自然の中にアート施設や工房が点在する文化施設。
陶芸体験では手びねりや絵付け、電動ろくろなどから好みの制作方法を選べるほか、ガラス体験では吹きガラスやサンドブラストなどにも挑戦可能。美術館では随時企画展が開かれているほか、工房では陶芸やガラス工芸、竹細工体験ができる。
約20ヘクタールの森には彫刻作品も点在し、散策しながらアートに触れる時間も楽しめる。自然と創作が溶け合う空間をゆっくり味わいたい。

スタッフの指導を受けながら陶芸用ろくろで器づくりを体験
スタッフの指導を受けながら陶芸用ろくろで器づくりを体験

5. ワタリグラススタジオ(福井市)

越前海岸沿いにあるガラス工房、ワタリグラススタジオ。海と空を望むロケーションの中で、手作りのガラス作品を制作している。
工房では吹きガラスをはじめ、ガラスのスタンプやフォトフレーム、ミニプレートなどの体験教室を実施。吹きガラス体験では、溶けたガラスに息を吹き込んで形を作る工程を体験できる。ショップでは皿やぐい吞み、花器、風鈴など多彩な作品を展示販売。ミズクラゲやサザエなど、海をモチーフにした作品も並ぶ。
越前海岸の風景とともに、ガラスづくりの楽しさに触れてみよう。

加熱したガラスを竿の先で回しながら成形する作業の様子
加熱したガラスを竿の先で回しながら成形する作業の様子

世界的シェアを誇る眼鏡産業の街を歩く

福井県は、日本のめがねフレーム生産の大半を担う産地として知られている。なかでも鯖江市は、世界でも評価される品質と技術を持つめがね産業の中心地。歴史を学び、街を歩きながら、そのものづくり文化に触れる旅も楽しめる。

6. めがねミュージアム(鯖江市)

めがねの産地として有名な福井県。なかでも鯖江市は、その高い技術と品質のよさで、世界的にも知られている。
その鯖江市のめがねづくりの歴史や技術を紹介する施設が、めがねミュージアム。展示や体験を通して、福井のめがね産業の魅力を知ることができる。体験工房では、プラスチックフレームの素材を削り出してオリジナルフレームを作る体験もできる。併設ショップでは福井県産のめがねフレームを購入することも可能。
ものづくりの街・鯖江の魅力をじっくり味わえるスポットだ。

めがね製造に関する道具や機械を展示する館内展示室
めがね製造に関する道具や機械を展示する館内展示室

7. メガネストリート(鯖江市)

鯖江市が誇るめがね関連産業。この特性をもっとアピールしていこうと、鯖江市が力を入れてきたのが「メガネ〜ランド構想」。
鯖江駅周辺には、めがねをテーマにしたユニークな街歩きスポット「メガネストリート」があり、駅からめがねミュージアムへ向かう道を中心に、さまざまな仕掛けが施されている。
地下道のプロジェクションライトや、めがねモチーフのベンチやマンホールなど、街のあちこちにめがねのデザインが点在。
めがねの街・鯖江ならではのユニークな風景を歩いて楽しんでみよう。

石製の車止めにもめがねが。歩道に並ぶ、鯖江のめがねモチーフのユニークな装飾
石製の車止めにもめがねが。歩道に並ぶ、鯖江のめがねモチーフのユニークな装飾

まとめ

福井には、越前和紙や越前焼、若狭塗箸といった伝統工芸から、ガラス工房やアート施設、そして世界的なめがね産業まで、多彩なものづくり文化が息づいている。
制作現場を見学したり、体験を通して技に触れたりすることで、その奥深さをより身近に感じられるはず。
福井を旅するなら、土地に根付いた手仕事の世界にも目を向けてみたい。