宇治の平等院は2回目。鳳凰堂は阿字池の中央に建ち、朱塗りの建物が水面に映る姿は、どの角度から見ても堂々としている。特に日差しが降り注ぐと、屋根の金色の鳳凰がひときわ目を引く。
追加料金を払って鳳凰堂内部も拝観するのがおすすめ。金色の阿弥陀如来や、周囲に配されたさまざまな姿の雲中供養菩薩を間近で見ると、荘厳かつ精緻で、池越しに遠くから眺めるよりも確かに迫力がある。撮影はできないが、その分、目の前の千年を経た仏像や壁画をじっくり鑑賞できる。境内の庭園もきれいに整えられていて心地よく、草木は四季折々に表情を変える。池のほとりを歩きながらそよ風に吹かれ、鳳凰堂の水面に映る姿を眺めていると、気持ちも自然とゆったりしてくる。
鳳翔館内は撮影禁止。五感を研ぎ澄ませてじっくり感じてほしい。「梵鐘」「雲中供養菩薩像」「一対の鳳凰」、重要文化財の「十一面観音菩薩立像」などがある。中でも印象深いのは雲中供養菩薩で、雲に乗って飛び、楽器を奏で、舞い、合掌する姿が極楽浄土の光景を象徴している。
総じて平等院は、ただ「建築を見て写真を撮る」だけの観光地ではなく、平安時代の美意識と浄土信仰も感じられる場所。宇治を訪れたなら、時間を取ってゆっくり歩き、じっくり鑑賞する価値がある。
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福砂屋 長崎本店
南蛮貿易で活気に満ちあふれていた16世紀中期の長崎の町で、南蛮菓子とともに伝来されたカステラ。ふんわりとした美味しさに加え、栄養価の高さも評価され、医学や蘭学を学ぼうと全国各地から長崎に集った若者たちなどにより、瞬く間にその名は全国に広まった。さらに日本人好みのカステラに改良され、次第に長崎の定番菓子となっていった。
九州に来たら、ラーメンや明太子だけでなく、福砂屋の長崎カステラも、多くの旅行者が持ち帰る定番のお土産。見た目は素朴だが、口にすると何度も味わいたくなる細やかさがある。
包装を開けると、ほのかな蜂蜜と卵の香りがまず漂ってくる。カステラはきれいに10等分されていて、1切れ持ち上げると、柔らかく少ししっとりとした感触に、食べる前から期待が膨らむ。そっとかじると、きめ細かな生地が舌の上でゆっくりほどけ、蜂蜜の甘い香りと濃厚な卵の風味が重なり合う。甘さはしっかりしているが、くどくはない。じっくり噛むと、生地の柔らかな弾力も感じられる。
本当に驚くのは、最後の一口。
底には、福砂屋の長崎カステラで有名な粗いザラメ糖「双目糖」が敷かれていて、噛んでいると柔らかな生地の中から突然、細かな「カリッ」という音がする。砂糖は時にほろりと崩れ、時にカリッとした粒感があり、この瞬間に甘さもいっそう際立つ。柔らかくしっとりした食感から、かすかな歯ごたえへと続き、幾重にも重なるコントラストを生み出している。福砂屋は、この驚きをカステラの最後の一口に隠している。
温かい紅茶を合わせれば、紅茶の香りがカステラの甘さを少し和らげてくれる。コーヒーなら、ほろ苦い香りが蜂蜜の甘さを引き立てる。ゆっくり食べ、じっくり噛むと、これは単なる「蜂蜜カステラ」ではなく、柔らかさ、しっとり感、香り高い甘さ、ほのかな歯ごたえが重なり合った、とても日本らしい繊細な味わいだと分かる。
包装はさまざまなサイズやギフトボックスから選べ、プレーン味とチョコレート味にはそれぞれ特徴がある。チョコレート味の底にはザラメ糖がないが、表面には砕いたクルミとレーズンがびっしり敷き詰められていて、自分用にもお土産にもぴったり。
台湾へ持ち帰るなら、長崎カステラをずっと持ち歩く必要もない。福岡空港で購入する予定にすれば、旅行中に持ち運ぶ手間を省ける。旅行者にとっては、これも現実的なちょっとした幸せ――おいしいお土産は最後に買えばよく、旅の初日からずっと抱えて歩かなくていい。 -














