歴史も自然もグルメも楽しめる!宮城の厳選観光スポット35選
戦国時代の武将・伊達政宗によって栄えた仙台を中心に、歴史的スポットが数多く残る宮城県。
日本三景の一つに選ばれた松島の美しい絶景も、宮城を観光するなら外せない。
仙台七夕まつりや青葉まつりなど、歴史が長い伝統行事も多い。
見どころが盛りだくさんの宮城を満喫するために知っておきたい、歴史と伝統を感じる観光スポットやおすすめの温泉、グルメなどを紹介しよう。
目次
宮城ってどんなところ?
東北地方に位置する宮城県。
宮城の観光地といえば、城下町として栄えた仙台。
名所・旧跡や仙台グルメ、400年の歴史を持つ仙台七夕まつりが楽しめるため、国内外から多くの観光客が訪れる。
仙台以外にも、日本三景として知られる松島や、四季折々の景観を楽しめる温泉など、様々な魅力を持つ宮城。
武将・伊達政宗が礎を築いた土地としても有名なため、伊達政宗が好きな方も、ぜひ観光に訪れてみてほしい。
宮城のおすすめの観光シーズンは?
年間を通じて様々な魅力を楽しめる宮城だが、お勧めは5月から8月。
観光しやすい気候で、美しい新緑と様々な伝統行事が楽しめる。
宮城の季節ごとの着衣例
- 春(3月 - 5月): セーター、ジャケット、コート
- 夏(6月 - 8月): 半袖や長袖シャツ、薄手のカーディガン
- 秋(9月 - 11月): 長袖シャツ、軽めのジャケット、コート
- 冬(12月 - 2月): ダウンジャケット、コート、厚手のセーターやジャケット
宮城への移動方法は?
東京からは、新幹線で1時間半と短時間で移動できる。
宮城には仙台空港があるため、飛行機を使えば、大阪の伊丹空港や名古屋の中部国際空港から約1時間とアクセス良好。
国際線も充実しており海外からのアクセスも抜群だ。
宮城観光の主要交通手段
宮城はバスや鉄道など交通機関が充実している。
JRの駅や仙台空港駅で購入可能なフリーパス「仙台まるごとパス」を使えば、鉄道・バスをお得に利用できるため、お勧めだ。
戦国時代から続く歴史・文化を楽しもう!宮城の厳選観光スポット20選
伊達政宗が街の基盤を作り、城下町として栄えた仙台を中心に、歴史にちなんだスポットが数多く存在する宮城県。
宮城で観光するなら、国宝建築に指定されている瑞厳寺や大崎八幡宮など、歴史文化を感じられるスポットは外せない。
また、宮城は海と山にも恵まれているため、四季折々の美しい風景も楽しめる。
宮城を観光するなら、ぜひ今回ご紹介する厳選観光スポットへ足を運んでみてほしい。
1. ニッカウヰスキー宮城峡蒸溜所
北海道にある余市蒸溜所と並ぶニッカウヰスキーの原酒工場。
蒸留所は山形県との県境にほど近い山あいに位置し、新川と広瀬川に囲まれている。
日本のウイスキーの父、竹鶴政孝によって余市に次ぐ第2の蒸留所の建設地として昭和44(1969)年に建設された。
2. 円通院
伊達政宗の孫、伊達光宗の菩提寺として正保4 (1647)年に建てられた円通院。
円通院は紅葉の名所として知られ、10月下旬から11月中旬にかけて見頃を迎える。
なかでも約350年前に造られた心字池と観音菩薩が住む補陀落山を中心にした庭園は、東北屈指の美しさ。
3. 宮城蔵王キツネ村
白石市の山中にあるキツネの楽園。キタキツネや十字ギツネ、ホッキョクギツネなど7種類100匹以上のキツネを飼育している。屋外で放し飼いにされているキツネに餌やりや撮影ができるほか、仔ギツネの抱っこ体験が可能。
4. 白石城
平成7(1995)年に完成した木造の復元天守。
元々の城は戦国時代末期ごろには存在していたとされるが史料が乏しく、年代や創建者も判明していない。
江戸時代になると、伊達家の重臣片倉氏の居城として、明治時代まで残っていたことが記されている。
5. 瑞巌寺
9世紀はじめに天台宗の寺として開創されたと伝わる古刹。
山号を含めた正式名称は松島青龍山瑞巌円福禅寺といい、現在は臨済宗妙心寺派に属する禅宗寺院だ。
現存する建物は伊達政宗が完成させたもので、桃山美術を今に伝える貴重な建造物であることから、本堂、庫裡が国宝に指定された。
6. 瑞鳳殿
仙台藩祖の伊達政宗の霊廟。
寛永13(1636)年に没した政宗の遺命を受けて、第2代藩主の忠宗によって翌年に建てられた。
瑞鳳殿の周辺には伊達忠宗の霊廟である感仙殿、伊達綱宗の霊廟である善応殿といった伊達家の霊廟や付属資料館があり、一帯が経ヶ峯伊達家墓所として仙台市指定史跡となっている。
7. 仙台うみの杜水族館
仙台港の近くにある東北最大級の水族館。
平成27(2015)年に「復興を象徴する水族館」としてオープンした。
三陸沖の生物から世界の生物まで幅広く展示している。
8. 定禅寺通
青葉通とともに、“杜の都”と言われる仙台を象徴する目抜き通り。
700mほどの4列のケヤキ並木で、新緑や紅葉と四季折々で楽しむことができる。
道路の中央が遊歩道になっており、コーヒーを飲みながらゆったりと散歩するのも楽しい。
9. 志波彦神社・鹽竈神社
鹽竈神社は塩竈湾を望む高台に鎮座する陸奥国一宮。
創建は不詳だが、平安時代初期の書物の記載から、奈良時代以前から信仰されていたことが判明している。
平成14(2002)年には本殿や拝殿、四足門(唐門)など多くの建造物が国の重要文化財に指定された。
10. 仙台城跡(青葉城)
伊達政宗公の命によって築城された仙台城。
明治以降は陸軍用地となり多くの建築物が解体され、残っていた大手門などの建造物もほとんどが仙台大空襲によって焼失した。
現在一帯は公園として整備され、石垣と再建された大手門の脇櫓と大手門北側土塀を見ることができる。
11. 大崎八幡宮
仙台城築城の際に、伊達政宗の命によって戌亥(北西)の位置に遷した大崎八幡宮。
以来仙台の総鎮守として特に戌年、亥年生まれの守護神として尊崇されている。
12. 仙台市天文台
「宇宙を身近に」をコンセプトにした「仙台市天文台」。
美しい星空とともに迫力ある映像を投映するプラネタリウムや、宇宙について模型や映像を使って楽しく学べる展示室、日本屈指の大きさを誇る、口径1.3mの「ひとみ望遠鏡」を備えた天文総合博物館だ。
13. 八木山動物公園フジサキの杜(仙台市八木山動物公園)
絶滅危惧種を含む115種約600頭の動物を飼育する、東北最大級の動物園「八木山動物公園フジサキの杜」。
仙台城址のある青葉山の近隣エリアに位置し、仙台駅から地下鉄で12分、「八木山動物公園駅」下車すぐというアクセスの良さと、哺乳類・鳥類・爬虫類の多様な種が観察できることから、地元の人にも観光客にも愛されている。
14. 松島
京都の天橋立、広島の宮島と並び、日本三景の一つに数えられる全国的にも有名な景勝地。太平洋ならではの雄大な水平線と、大小260余島もの緑豊かな島々が織り成す景観は、平安の時代から人びとを惹きつけている。
「松島四大観」と呼ばれる東西南北4か所が主な眺望地。
15. せんだいメディアテーク
約700mのケヤキ並木が続く、杜の都・仙台のシンボルロード定禅寺通り。そんな定禅寺通りでひときわ目を引くのが、全面ガラス張りの外観が特徴的なこちら。地下2階、地上7階の建物には仙台市民図書館をはじめ、イベントスペースやギャラリー、スタジオ、カフェなどが入る複合文化施設だ。
16. 御釜(五色湖)
蔵王山御釜は、蔵王連峰の中央部の最も標高の高いエリアにある火口湖。「刈田岳」「熊野岳」「五色岳」と周囲を3つの山に囲まれた、直径325m、周囲は約1kmの湖だ。季節や時間、気象、気温など、さまざまな条件により湖水の色が深緑や青、エメラルドグリーンなどに変化することから「五色湖」とも呼ばれる神秘的なスポットで、湖面の静かな輝きと火口壁の荒々しさとのコントラストが、自然美の奥深さを醸し出す。
17. 鳴子峡
深さ100mに及ぶ断崖絶壁が、およそ2.5kmにわたり続く鳴子峡。鋭く切り立つ白い崖に、紅葉、楓、ミズナラ、など落葉広葉樹が生い茂り、秋にはそれらの木々が赤や黄色に色づいて、絵画のような美しい光景を作り出す。
鳴子峡にかかる「大深沢橋」を渡ると、峡谷の高さと周囲の風景を存分に味わうことができる
18. 金蛇水神社
金蛇水神社は、「蛇」と「水」を祀り、古来より商売繁盛・金運円満にご利益があると、実業家や経営者からも信仰が篤い神社。「東北最強のパワースポット」とテレビや雑誌などで紹介されたこともあり、日本全国から連日多くの人が訪れる。
19. やくらいガーデン
薬莱山(やくらいさん)のふもとにある「やくらいガーデン」。広大な敷地に400種類の植物が植えられており、「ローズガーテン」「ハーブガーテン」「ふるるの丘」など8つのテーマガーテンで構成されたレジャースポット。春~秋は季節ごとに色とりどりに花々が咲き誇り、秋にはハロウィンイベントも開催。
20. 白石川堤一目千本桜
宮城県南部を流れる白石川には全長約8kmの堤防上に約1,200本の桜が植えられ、春になると一斉に花開く。清流の青、桜の華やかな淡紅色、背後にそびえる蔵王連峰の残雪の白。色の対比が絵画のように美しいと、「さくら名所百選の地」に選ばれ、「一目千本桜」と呼ばれている。
仙台牛タンを満喫しよう!人気の飲食店3選
宮城のご当地グルメなら、仙台発祥の牛タンは外せない。
宮城県内には牛タン専門店が多いため、「どこで食べれば良いかわからない」と迷うかもしれない。
今回は数ある牛タン専門店の中でも、特に人気の飲食店を3つに絞ってご紹介。
もし迷ったら、紹介する3つの店舗にぜひ訪れてみてほしい。
1. 牛たん炭焼 利久西口本店
昭和62年(1987)に創業した「たんや利久」。
現在では、約80店舗が全国に展開され、宮城県民のみならず日本中でその味が愛されている。
ランチには牛たん定食をメインに、夜の時間は居酒屋風に楽しめる料理を提供する。
2. たんや善治郎 仙台駅前本店
JR仙台駅から徒歩約2分。
長年の試行錯誤の末、牛たんを最も美味しく味わうことができるのは「塩焼き」という結論にたどり着いた、老舗「たんや善治郎」の本店だ。
1本1本手仕込みで作られる、仙台伝統の牛たん焼きが堪能できる。
3. 旨味 太助
終戦直後、初代・太助店主の佐野啓四郎氏が「塩味をつけて、網に乗せて炭火で焼く」という調理法で、仙台市内に牛タン焼き専門店を開店させたことが仙台牛タン焼きの発祥とされており、まさに元祖とも言われる「旨味 太助」。
宮城での買い物はココ!厳選ショッピングエリア3選
宮城には多くのショッピングエリアが点在している。
多種多様な魅力を持つ宮城には、同じように色んな魅力や楽しみ方ができるショッピングエリアがある。
そこで数あるショッピングエリアの中から、特におすすめのショッピングエリアを厳選して紹介しよう。
1. 仙台朝市
仙台駅から徒歩5分と好アクセスを誇る「仙台朝市」。
新鮮な地元宮城の生鮮食料品をメインに、食事処も用意されており、買い物から食事まで宮城の食を余すことなく堪能することができる。
2. 仙台泉プレミアム・アウトレット
1960年代に街開発プロジェクトにより誕生した泉パークタウン内に建設された「仙台泉プレミアム・アウトレット」。
緑豊かな自然あふれる泉パークタウン内にあり、普段使いの買い物に利用する方も多いという。
アメリカ東北部の街並みがイメージされた造りになっているので、散策をするのも面白い。
3. 錦ケ丘ヒルサイドモール
仙台市中心部から車で約15分の立地にある複合型ショッピングモール。
交通の利便性が高いロケーションと、秋保温泉や作並温泉などへの玄関口であることもあり、周辺観光の中継地点として観光客を含め多くの人が足を運ぶ施設だ。
宮城で泊まるならココ!宿泊施設3選
宮城にある様々な宿泊施設の中でも特にお勧めしたい、自然を満喫できる温泉リゾートと観光地からのアクセスが良いホテルを厳選して紹介しよう。
宿泊施設選びに迷ったら、ぜひ参考にしてほしい。
1. 松島 一の坊
広々とした庭園とその先に続く松島を一望できる温泉リゾート。
施設内の食事やドリンク、スパなどリラクゼーション施設の利用料金は、宿泊代金にほぼ含まれているオールインクルーシブプランなので安心だ。
2. リッチモンドホテル プレミア仙台駅前
JR仙台駅から徒歩3分の好アクセスな「リッチモンドホテル プレミア仙台駅前」。
Wi-Fi無料接続、全室加湿機能付空気清浄機、各機種対応携帯充電器の設置など、ビジネスマンにはもちろん、観光客にもうれしい設備が揃えられている。
3. 仙台秋保温泉 ホテル瑞鳳
JR仙台駅から車で約30分、風光明媚な名取川沿いにある秋保温泉は開湯から1000年以上の歴史を誇り「奥州三名湯」のひとつに数えられる人気の温泉街。
断崖と巨岩が渓谷ならではの絶景を作り上げる磊々峡(らいらいきょう)から徒歩10分の場所にある「ホテル瑞鳳」。自慢の温泉では美しい日本庭園の中にある、打たせ湯や立ち湯などタイプの異なる6種類の露天風呂や広々とした大浴場で名湯を堪能できる。
美しい自然景観と多様な泉質が魅力!宮城の温泉3選
有名な温泉地が多い宮城。
数ある温泉の中でも、素晴らしい渓谷美が見られる作並温泉や秋保温泉、7種類もの泉質が楽しめる鳴子温泉は特にお勧めだ。
観光で疲れた身体を、名湯でゆっくり癒してみてはいかがだろうか。
1. 秋保温泉
仙台市西部の名取川の渓谷沿いに位置する、高級旅館から素泊まりのリーズナブルな宿まで立ち並ぶ温泉街。
仙台市街から車で30分程とアクセスもよく、付近はレジャーアクティビティも豊富。
「日本三御湯」のひとつ。
2. 鳴子温泉郷
鳴子温泉郷は、鳴子(なるこ)、東鳴子(ひがしなるこ)、川渡(かわたび)、中山平(なかやまだいら)、鬼首(おにこうべ)の5つのエリアからなる温泉地。
承和4(837)年に火山の噴火によって温泉が湧き出たという記録が『続日本後記』に残っている。
日本にある10種類の泉質のうち、7種類が集まる屈指の温泉地として知られる。
3. 作並温泉
仙台市街地から車で約40分の場所に位置する「作並温泉」は、古くから仙台の奥座敷として称されてきた。
歴代仙台藩主のかくし湯とも伝えられており、1796年の開湯以来、正岡子規などの文化人をはじめ多くの人々が足を運ぶようになった。
歴史と文化が息づく宮城のイベント3選
伊達政宗没後350年にあたる年に復活した「青葉まつり」や、東北三大祭りの一つ「七夕まつり」など、長年続く伝統行事が盛りだくさん。
宮城を楽しみ尽くしたい方は、ぜひ紹介するイベントに観光する時期を合わせてみてはいかがだろうか。
1. 仙台・青葉まつり
伊達政宗公没後350年を迎えた昭和60年(1985)に、華やかで盛大な仙台の祭りの伝統を復活させる目的で開催されることになった「仙台・青葉まつり」。
現在では、仙台三大まつりのひとつとして国内外の多くの人が足を運ぶ仙台の夏の風物詩となった。
2. 仙台七夕まつり
仙台市中心部とその周辺地域の商店街が色とりどりの七夕飾りで華やぐ「仙台七夕まつり」。
地元の人からは「たなばたさん」と親しまれ、旧暦の7月7日頃である8月6日から8日までの3日間開催されている。
現在では国内外から例年約200万人が訪れる、400年以上続く伝統行事だ。
3. SENDAI光のページェント
1986年に「冬の仙台を明るくしたい」「杜の都を光の都に」という2つの想いから誕生した「SENDAI光のページェント」。
杜の都を象徴するメインストリートの定禅寺通を舞台に、ケヤキ並木のライトアップを行うイベントだ。
幻想的な世界をつくりだす仙台の冬の風物詩として、市民や観光客に愛されている。