京都の食文化とご当地グルメを堪能!京都で訪れるべき人気飲食店32選!
日本屈指の観光地として、世界的に高く評価されている「京都」。
世界遺産に登録されている歴史的建造物や、特別名勝に指定されている日本庭園など、日本の歴史文化を感じられるスポットが多いのが魅力だ。
古風で美しい街並みを維持するための条例が存在するため、街自体にも古都ならではの雰囲気が残る。
“グルメ”にもそんな古都・京都の魅力がしっかりと現れている。
「湯豆腐」や「ゆば料理」をはじめ、上品で風情を大切にした料理の数々が京都グルメの大きな特徴。
この記事では、京都観光でぜひ食べてほしい京都の代表料理・ご当地グルメを11種類に分けて、紹介していく。
さらにお勧めのお店もまとめたので、京都に詳しくない方や、何を食べれば良いか迷っている人にも役に立つはずだ。
記事の内容を参考にして、観光だけでなく京都グルメも楽しもう。
目次
歴史情緒と景色を楽しみながら湯豆腐が食べられる京都の人気飲食店3選
京都で生まれたとされる「湯豆腐」は、水と豆腐で作られる非常にシンプルな鍋料理。
一般的には昆布を入れた土鍋で水を沸かした後、ひとつまみの塩と豆腐を加えて丁寧にゆっくりと温めて作られる。
鍋の中で、四角く切り分けられた白い豆腐がゆらりと存在する姿は何とも美しい。
そのままでも昆布出汁が効いていて美味しいが、薬味・タレをつけて食べるのが「湯豆腐」の楽しみ方だ。
薬味王道の”刻みネギ・おろし生姜・大根おろし”、タレ定番の”ポン酢・ごまだれ・めんつゆ”などを加えると、風味や刺激を感じられて旨みが増す。
アレンジ次第で自分だけの味を堪能できるのが「湯豆腐」の魅力だろう。
素朴な料理ながらも栄養価が高く、体が温まるため、特に寒い冬に食べられることが多い。
ここでは、京都らしい歴史や景観とともに絶品の「湯豆腐」を味わえるお店を紹介するので、ぜひ足を運んでほしい。
1. 南禅寺 順正
南禅寺の参道で古くより愛されてきた湯豆腐を通じて、京都に根付く湯豆腐文化や、伝統的な京都文化を伝える老舗。
季節の草花が四季折々の表情を映す1,200坪の回遊式庭園を眺めながら、名物の湯豆腐や湯葉をゆったりと堪能することができる。
庭園内にある「順正書院」は、江戸時代の蘭学医・新宮凉庭が建てた医学学問所で、現在は国の登録有形文化財にも指定。
2. 湯豆腐 嵯峨野
曹源池庭園や雲龍図で知られる嵐山の名刹・天龍寺。
その境内からほど近い場所にある「嵯峨野」は、美しい日本庭園を眺めながら巨匠・村野藤吾氏が手掛けた近代数寄屋建築の建物で食事を楽しめる湯豆腐料理の専門店。
店舗は和座敷をメインにした本館に加え、テーブル席やカウンター席が用意された新館の2棟。天気の良い日には庭園に臨む屋外の床机席での食事も可能だ。
3. 清水順正 おかべ家
清水寺参道沿いに位置するロケーション抜群のゆどうふの店。
京町家を模した建物内は、バリアフリー設計の広々とした客席のほか、同敷地内には売店も備えている。
なかでも外階段を登った先にあるテラスからは、隣接する国登録有形文化財「五龍閣」のテラスや噴水を見下ろすことができ、その眺望も魅力のひとつ。
上品な味わいのゆば料理を味わえる京都の名店3選
大豆由来の加工食品である「ゆば(湯葉)」は、豆腐の生産過程で生じる豆乳の表面にできる薄皮のことを指す。
この「ゆば」を利用して作られる”ゆば料理”は京都グルメの中でも人気が高く、おひたし・お吸い物・揚げ物など、お店によって多彩な献立で提供されている。
日本の伝統的な、「懐石料理(かいせきりょうり)」や「精進料理(しょうじんりょうり)」に欠かせない食材のひとつでもある。
そんなゆば料理の魅力は、カルシウムやタンパク質などが豊富な上、低カロリーでヘルシーな点だろう。
他の食材にはあまりない独特の食感と繊細さは、京都に似合う上品な味わいを楽しめる。
職人の技によって様々なゆば料理を提供する専門店を2つ紹介していくので、お店選びの参考にしてほしい。
1. 京都・清水五条坂 ゆば泉
京都の中でも最大級の観光スポットの清水寺へ続く五条通にある、ゆば専門の料理店。
京ゆばの素材の風味を生かし、盛り付けや器なども含め職人の技で提供してくれる。
職人がすべての工程を手掛けるため、ゆばは1枚ずつ手作業で汲み上げ、料理に合わせて厚さなどを微調整するなど、細かい配慮にも注目したい。
2. ゆば料理 東山ゆう豆
京の奥座敷、南丹美山町で大豆作りから手がける、本格ゆば工房「京・美山ゆばゆう豆」直営のゆば料理専門店。
京都・祇園、安井北門通に立地し、近隣には、”祇園さん”という名前で親しまれる八坂神社もある。
一流ホテルや名門料亭に直接納品もしている美山ゆばは、美山産大豆を中心にした厳選大豆と美山の水だけで作る極上品。
そんな美山ゆばをはじめとする、旬の食材で作られた和洋折衷の懐石料理がこちらでは堪能できる。
3. 舞妓飯 嵐山店
「舞妓はんのおちょぼ口でも食べられるように」とのコンセプトで、上品なひと口サイズの天ぷらを提供している。嵐山店は渡月橋がかかる桂川沿いにあり、全面ガラス張りの店内から風情溢れる嵐山の景色が広がる最高のロケーション。
基本の野菜天ぷら8種類のほか、魚介や季節の野菜など全18種類のなかから好みの串を8本選んでいただく「16色のひとくち串天ぷら膳」。串は湯葉、京赤地鶏や万願寺唐辛子など京都らしいものから旬を感じるものまで種類豊富。
伝統的な食文化「おばんざい」が楽しめる京都の名店3選
「おばんざい(お番菜)」とは、京都の家庭料理・お惣菜全般を指す。
京都を代表する伝統的な食文化でもあり、旬の京野菜(大根・かぶ・トウガラシなど)を使った、シンプルな調理方法が特徴。
また、食材の無駄を極力を減らし、食材本来の美味しさを引き出した味づけになっており、通常は小鉢に入っている。
「おばんざい(お番菜)」の定番メニューは、彩り豊かな見た目をした、おひたし・炊き合わせ・煮物などが挙げられる。
それぞれが独自の味わいと高い栄養を持っているため、健康的かつバランスの良い食事を取れるのもうれしい。
京都らしい「わびさび」が感じられる店内で、様々な「おばんざい」を堪能できるお勧めの和食屋・レストランをご紹介しよう。
1. 大原リバーサイドカフェ 来隣
昔ながらの田園風景が広がる、素朴な山里にたたずむ、趣のある古民家をリノベーションしたカフェレストラン。
地元・大原をはじめ京の地野菜をふんだんに盛り込んだサラダ&おばんざいブッフェが自慢。
野菜ソムリエであるマスターが、それぞれの野菜に応じた調理法で仕立てるおばんざいは、野菜本来の滋味が生きた力強い味わいだ。
2. 出町ろろろ
下鴨神社エリアにある、古い町家を利用した小さな和食店。
京都・大原産の無農薬野菜をふんだんに使用したおばんざいが評判だ。
お昼は「ろろろ箱弁当」と、前日までに要予約の「ミニ懐石」の2種で展開し、あわせて30食限定。
3. 天ぷらおばんざいいしかわ
旬の食材を使用したおばんざいと季節の天ぷらをアラカルトで気軽に楽しめる人気店。
1階カウンターには大鉢でおばんざいが並び、その日の気分で居酒屋遣いか天ぷらメインかを選べる。前日までの要予約で、おまかせコースも可能。
見た目のインパクトも抜群!にしん蕎麦を味わうべき京都の蕎麦屋3選
「にしん蕎麦」は、温かいそばの上に半身の”身欠きにしん (干したにしん)”の甘露煮を乗せた京都ならではのメニュー。
歴史は古く、江戸時代(1603年〜1868年)に北前船で京都に運ばれた、北海道産のにしんが庶民に普及したところから始まる。
試行錯誤を経て、1882年に京都のそば屋が考案したと言われているため、発祥は京都ながらルーツは北海道というやや珍しい料理だ。
「にしん蕎麦」の魅力は、そばの出汁に身欠にしんの脂が溶け込んだコク深い味わい。
まろやかになったそばと、甘辛いにしんが見事に調和しており、あっという間に食べ終わってしまうだろう。
「にしん蕎麦」の元祖店をはじめ、創業が古く伝統的な味を受け継ぐ3つのお店をピックアップした。
近くに行ったらぜひ立ち寄ってほしい。
1. 総本家にしんそば松葉
1861年創業のにしんそばの元祖店。1882年、二代目がニシンを半身に開いて乾燥させた干物・身欠きニシンと蕎麦を掛け合わせた「にしんそば」を発案し、以後、にしんそばは京都名物として広く知られるようになった。
現在では五代目が、元祖の味を守り続けている。
2. 本店 嵐山よしむら
手打ちそばや趣向を凝らしたそば料理、季節を感じさせる旬の一品料理を味わえる。
蕎麦は国産のそばの実にこだわり、熟練の職人たちによりすべて手打ち。
収穫したての殻付きのそばの実を生産者から仕入れ、必要な分だけを脱皮し、石臼で時間をかけて丁寧に挽いている。
3. 京うどん 生蕎麦 おかきた
1940年創業の、平安神宮近くにあるうどんや丼が味わえるお店。
4世代にわたって、初代から受け継いだ伝統の味を提供している。平安神宮という観光地からも近く、店頭はどの時間帯に訪れても、常に賑わっているという人気店だ。
ダシを重んじる京都の伝統を忠実に守り、使用するのは天然の利尻昆布のみを使用。
伝統的な京懐石を体験できる京都の名店3選
「京懐石」を簡単に言うと、「茶道」との結びつきが強い「懐石料理」の京都風のコース料理。
お茶を飲む前に食べる料理を「懐石料理」と呼び、「京懐石」の起源にもなっている。
季節の移り変わりとお茶を楽しむ「京懐石」は、素材の味を生かした調理を行う風流な料理が、順番に提供される。
一般的なメニューは、向付(むこうづけ/お刺身・なますなど)から始まり、椀盛(わんもり/すまし汁)、焼き物、八寸(はっすん/海・山の幸の盛り合わせ)、ご飯ものと続く。そして最後にデザートが提供されるため、多彩な料理を味わえる。
「京懐石」では、地元の新鮮な食材も使用して料理を作り、景観にふさわしい美しい皿や器に盛り付けて提供してくれる。
そのため、食事を通して芸術的な体験もできるだろう。
伝統的な「京懐石」が食べられる代表的なお店を3つに絞って紹介するので、ぜひいずれかのお店に足を運んでほしい。
1. 先斗町 魯ビン
京都を代表する花街のひとつ、先斗町の路地奥に佇む京料理店。
築150年の「高木福」という京町家を利用した情緒ある空間で旬の食材をふんだんに盛り込んだメニューが味わえる使用する食材は、全国各地から厳選して仕入れるほか、板長が毎朝市場に出向き自ら目利きしてセレクト。仕入れにより日々変わるメニューが楽しい。
季節にあわせたコース料理、鍋料理のほか、鮮魚を使った造りの盛り合わせや希少部位を使った和牛塩焼などアラカルトも用意。
2. 祇園にしかわ
八坂神社へと続く下河原通りの路地裏にひっそりと佇む京懐石の名店。
京都の名店で研鑽を積んだあと33歳で独立し、その1年後には星を獲得した西川正芳氏が腕を振るう。
季節そのものを映し出す西川氏の料理は、華美だけではなく質実を織り交ぜた美味ぞろい。伝統的な和食を重んじつつ、洋の素材や手法を巧みに取り入れて、西川氏ならではの創新的な料理を生み出している。
3. 京料理六盛
創業明治32年(1899)と120年以上の歴史を誇り、現在は岡崎の平安神宮に近い琵琶湖疎水沿いに店を構える京料理の名店。
店の代名詞ともいえるのが、人間国宝の中川清司氏の手による美しい手桶に彩り豊かな料理が盛り込まれた「手をけ弁当」。四季折々の食材が使われており、京料理の魅力が詰まった目でも楽しめる一品になっている。
過去の文献を参考に平安貴族の食事を再現し、現代風にアレンジを加えた「創作平安王朝料理」にも注目。器やしつらえも当時の雰囲気を感じさせ、一度は味わってみたい京料理の原点ともいえるメニューだ。
※「創作平安王朝料理」は2名以上の個室貸し切りで注文可能、1週間前までに予約が必要。
多彩な味付けで鰻を味わえる!京都の名店3選
古くから日本人に親しまれてきた鰻料理。
関東では鰻料理といえば、濃口しょうゆやみりんなどを混ぜた濃厚なタレを塗って焼く蒲焼が一般的だが、京都ではさまざまな味付けや料理で鰻を味わえる。
ここからは蒲焼はもちろん、様々な味付けで国産の鰻を味わえる京都の名店を厳選して紹介しよう。
1. 鰻割烹まえはら
愛知県三河産をメインに、高知県土佐産や鹿児島県大隅産など、厳選した極上の国産鰻を使った多彩な料理が楽しめる割烹。熟練の料理人が腕を振るう鰻料理は、今までの概念をくつがえす至高のおいしさだ。
店内でさばいた新鮮な鰻の薄造りを風味豊かなダシにさっとくぐらせ、ポン酢や柚子胡椒でいただく「鰻しゃぶしゃぶ」が名物。
2. 京極かねよ
明治創業のうなぎ料理店。京都の繁華街、河原町新京極商店街近くで、斜向いには映画館「Movix京都 南館」があり、レトロな木造建築と赤ちょうちんが目印だ。
使用するうなぎは九州産で、皮が薄く、良質な脂がのって柔らかな身が特徴。タレは創業からつぎ足され続けている秘伝のもので、職人の熟練した技でふわったとした食感に焼き上げられたうなぎとの相性は抜群。
3. わらじや
元和10年(1624)の創業以来、400年愛され続ける老舗。店名は、かつての豊臣秀吉がこの店でわらじを脱いで休憩したというエピソードに由来している。
看板料理の「うなべとうぞふすい」は、国産鰻を使った吸い物風の「うなべ」と、新たな鍋にご飯や野菜、白焼きの鰻を入れた「うぞふすい」の両方が1度に楽しめる人気のコース。
激戦区の京都で訪れるべきラーメン屋3選
あまり知られていないが、京都は関西屈指のラーメン激戦区。
観光地周辺には様々なラーメン屋がひしめき合い、その腕を毎日のように争っている。
この記事では、入れ替わりの激しい業界において、長期にわたって愛され続けるご当地のラーメン屋を厳選して2つ紹介したい。
いずれも、こだわりと自信を持って作ったスープ・麺の相性が、抜群で胃袋を幸せに満たしてくれる。
1. 麺屋 猪一
ミシュランガイドで、コストパフォーマンスに優れた良質な店に与えられる“ビブグルマン”を何度も獲得している人気ラーメン店。
京都の老舗「京都鰹節」から厳選して仕入れた鰹節をはじめ、数種類の節をブレンドし、低温でじっくり旨みを抽出して作る魚介出汁100%のスープが自慢だ。
2. 本家 第一旭
JR京都駅から徒歩5分ほどの「たかばし」と呼ばれるエリアにある「本家 第一旭」は、数多くのラーメン店が集まる京都において抜群の知名度を誇る昭和22年(1947)創業の老舗。その人気ぶりは朝6時の開店前から店の外にできる長い行列からもうかがえる。
長年愛される自慢のラーメンは、地元伏見の生醤油を使ったとんこつベースの醬油ラーメン。数種類の小麦をブレンドし、モチモチの食感が特徴の中太ストレートの麺と澄んだスープとの相性は抜群。
3. 麺屋極鶏®︎
一乗寺ラーメン街道とも呼ばれる、京都随一のラーメン屋激戦区・東大路通沿いにあるラーメン店。
ラーメンでありながら、そのスープはポタージュのような濃度と濃厚ながらもあっさりした味わいがクセになり、食べた人を虜にしている。
新鮮なネタを堪能できる京都の人気寿司屋3選
京都で寿司と言えば、「鯖寿司」をイメージする方も多いかもしれない。
もちろん「鯖寿司」は京都を代表する料理のひとつとして愛されているが、通常の握り寿司も京都では食べられるのだ。
高級店からリーズナブル店、おしゃれな隠れ家系に家族で入れる店まで揃っているので、目的・相手に合わせて楽しめるのもポイント。
ここでは、ネタの鮮度にこだわった美味しいお寿司を提供する2つの寿司屋を紹介しよう。
京都という立地も満喫しながらお寿司を堪能したいなら「すし・あぶり わさび」、ユニークなお寿司を京都グルメと一緒に味わいたいなら「AWOMB烏丸本店」がお勧め。
1. すし・あぶり わさび
京都祇園という立地でありながら、新鮮な魚介類を使った寿司や刺身をリーズナブルに味わえるとあって人気の店。
スタイリッシュなカウンターやテーブル席のほか、2名用や14名まで利用可能なものなど人数に合わせて選べるバラエティ豊かな個室が用意されている。
店の自慢の一つは何といってもネタの鮮度。
2. AWOMB烏丸本店
築100年の京町家をリノベーションしたお店で、ユニークな手巻き寿司がいただける。
店内はモダンな造りだが、手入れが行き届いた坪庭が京都らしい風情を残していて雰囲気抜群。
看板メニューは、「織る=色々なものを組み合わせて作りあげる」というコンセプトから生まれた「手織り寿し」(3,267円)。
京野菜を使ったおばんざいや刺身、薬味など約50種類の具材を合わせてオリジナルの手巻き寿司を作ることができる。
3. 寿斗 ふかがわ
カウンター席10席のみの大人な雰囲気の寿司店。地下鉄「京都市役所前」や「丸太町」が最寄り駅で、近隣には京都御苑もあり、周辺には住宅が立ち並ぶ。
オーナーが信頼する仲買人から、各地域から厳選した海の幸を季節に応じて仕入れており、四季を感じられる寿司を提供してくれる。ネタ以外にも、シャリの米は丹後の最高級の新米こしひかりを使用。
かつおダシで炊いた米に、千鳥酢で少し甘めにした合わせ酢で、粘りのある米をコーティングした仕上がりに。醤油は、奈良県産片上醤油にカツオと昆布を合せるなどのこだわりようだ。
絶品牛カツを味わえる京都の飲食店2選
牛カツとは、スライスした牛のロースやヒレを小麦粉やパン粉などをつけて油で揚げた料理。
フランスから日本に伝わったカツレツが牛カツの原型だ。
京都ではカツレツと同じく牛肉が使われたが、その他の地域では安価で馴染みのある豚肉が使われるようになった。
トンカツは豚肉だが、牛カツはその名の通り牛肉を使用している。
そんな古くから京都で食べられてきた牛カツも、京都で味わいたいグルメのひとつ。
これから紹介する名店で、牛カツにチャレンジしてみよう。
1. 牛カツ京都勝牛 先斗町本店
鴨川沿いを約500m南北に通る小路の先斗町に、2014年に創業した牛カツ食堂チェーンの本店。
店内は京都らしく、白木をベースとした割烹料理店のような落ち着いたインテリアで、落ち着いて食事が楽しめる。
上質な黒毛和牛のサーロインをはじめ、牛ロース、牛ヒレ、厚切り牛タンと、牛ならではの4部位からチョイスできる。定番メニューのカツ膳には、ごはん、赤だし、キャベツがついてくる。
2. 肉専科はふう本店
閑静な京都の住宅街に建つ隠れ家的雰囲気の肉料理の名店。
オーナーの実家が精肉の卸を営み、上質の和牛ステーキやカツサンドをリーズナブルに提供。絶妙な火入れで厳選した極上肉の旨みを最大限に引き出した料理は、記憶に残るおいしさ。
極上の肉を気軽に楽しめるランチメニューも人気。「はふう特選ビフカツ」や「ハンバーグステーキ」、「極上フィレステーキ」などのメインに、小鉢、サラダ、ご飯、みそ汁、香物、コーヒーがセット。
京都ならではの川床文化を体験できる名店3選
「川床(かわどこ)」とは、料理店が川のほとりや庭園などに座敷を置いて作った仮設の店外席を指す。
蒸し暑い京都の夏を涼しく過ごすために、始まったと言われている。
現在は京都の風物詩として親しまれており、5月〜9月の期間限定で設けられるのが一般的。
地域によっては「納涼床(のうりょうどこ)」という呼び方をされる。
京都では、自然に囲まれた”貴船”と中心部からのアクセスに優れた”鴨川”が「川床」エリアとして栄えている。
ここでは貴船エリアの名店を2つご紹介。
川のせせらぎや涼しい風にあたりながら、京都のご当地グルメを食べられる最高のお店をぜひチェックしよう。
1. 貴船 右源太
鴨川の源流のひとつ、貴船川に設けられた川床で食事のできる店のなかでも代表的な存在で、夏の避暑に訪れた人びとに人気を集めている。
5月から9月末まで利用できる川床の座敷は川の真上にあり、水の流れやせせらぎ、ひんやりとした空気など「涼」を五感で楽しめる、まさに天然のクーラー。
食事は昼・夜ともに鱧や湯葉など京都ならではの食材をふんだんに使った会席料理が提供される。
2. 貴船 ひろや
鴨川の源流である貴船川沿いにたたずむ、昭和7年(1932)創業の料理旅館。
京都が誇る夏の風物詩、「川床」の名店としても知られ、シーズンになると多くの客が訪れる。
清冽な貴船川上に設けられた川床は、涼やかな風が吹き抜け、川のせせらぎも耳に優しく風情たっぷり。
最高のロケーションでいただけるのは、一品一品工夫を凝らした見た目も華やかな季節の会席料理。美味しさはもちろん、目や耳や鼻……五感で満足できる体験は、旅の最高の想い出に。
3. 眺河 先斗町 華
阪急「河原町」・京阪「祇園四条」駅から共に徒歩約1分の好アクセス。
京都の鴨川沿いにある花街・先斗町で、ニュースタイルな京懐石が楽しめるお店。
特徴はなんといっても、京の夏の風物詩の納涼床をはじめとした、鴨川を眺めながら懐石料理が味わえること。
鴨川のせせらぎが聞こえるテラス席や個室座敷など、五感で風情ある京都時間を堪能することができる。
京都で絶品スイーツを味わえるお勧めの飲食店3選
京都では特に抹茶を使ったスイーツが有名で、抹茶と和菓子を楽しめるお店も多い。
京都の郊外にある”宇治”では、中国からお茶が伝わった鎌倉時代(1185年〜1333年)初期から盛んに茶葉の栽培が行われてきた。
そして、安土桃山時代(1573年〜1603年)に茶人・千利休(せんのりきゅう)が、「茶の湯文化」を大成させたため、京都では抹茶や和菓子が有名なのだ。
街中を散策すればロールケーキや八つ橋、大福など、絶品の抹茶スイーツと出会えるだろう。
また抹茶スイーツは宇治抹茶が持つほろ苦さによって、さっぱりとした大人の味が特徴。
そのため、甘いものが得意でない方も美味しく食べられるはず。
ここでは、厳選して3つの抹茶スイーツ店を紹介するので参考にしよう。
歩いている最中に気になるお店があれば、飛び込んで見るのもお勧め。
1. 伊藤久右衛門 宇治本店 茶房
日本有数の良質な茶葉の生産地、宇治に本店を構える天保3年(1832)創業の老舗茶舗。
創業当時から受け継ぐ伝統を大切にしながら、次々と新しい抹茶スイーツを開発しお茶の新たな価値を発信している。
本店茶房では、上質な茶葉を使った抹茶づくしのメニューが楽しめる。
名物は、お濃茶用の抹茶を使用したアイスや手作りの抹茶ゼリーがたっぷりつまった抹茶パフェ。
2. 鍵善良房 四条本店
300年以上前、江戸時代の享保年間に創業したと伝わる祇園の老舗甘味処。
代表銘菓は、つるんとした喉越しと絶妙なコシが魅力の「くずきり」。葛は、奈良・大宇陀にある「森野吉野葛本舗」から取り寄せる最上質の吉野葛を厳選。
3. 焼き窯抹茶 スイーツ茶筅 Chasen
作りたてでしか味わえない「ひんやりあつあつとろとろスイーツ」をコンセプトにした焼窯スイーツ専門店。
看板スイーツは桐箱で供される「ちゃせんのお抹茶・玉手箱スイーツ」。蓋を開けると湯気が舞い上がり、まさに浦島太郎が乙姫様からもらった贈り物のよう。
中には京懐石の八寸盛をイメージした抹茶スイーツがずらり。
京都のグルメに関するよくある質問
Q
京都のグルメの特徴は?
「湯豆腐」・「ゆば」・「おばんざい」などに代表される、素材の味を生かしたヘルシーな料理が特徴です。季節感や風情を意識した見た目にも工夫がされています。
Q
京都で人気飲食店が集まるエリアは?
京都駅・清水寺の周辺や河原町は特に人気の飲食店が多く、川床・納涼床を楽しみたいなら鴨川沿いと貴船エリアがお勧めです。
まとめ
京都で味わってほしい名物・人気グルメや代表料理をカテゴリーに分けて、お勧めのお店と一緒に紹介してきた。
京都の魅力である伝統を紡いだ美しい雰囲気は、料理でも表現されている。
京都観光に訪れるなら、本記事の内容をもとに京都グルメも満喫してほしい。
世界遺産・風情のある街並みなど、魅力的な観光スポットが多い京都。
どのように楽しめば良いか迷ったら、初めて京都観光をする方に向けて見どころをまとめた、こちらの記事も合わせて参考にしよう。