初めて訪れる方必見!福岡旅行完全ガイド

初めて訪れる方必見!福岡旅行完全ガイド

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筆者 :  GOOD LUCK TRIP

豊かな自然と都市部が調和し、観光スポットや商業施設などがコンパクトに集まった福岡県
グルメ天国とも呼ばれるほど、絶品ご当地グルメも多く、様々な楽しみ方ができる。
初めて訪れる方はどんな旅行プランを立てれば良いか、頭を悩ませてしまうかもしれない。
でも安心してほしい。
この記事では、アクセス方法から交通情報、エリア別の魅力、モデルコースまで旅行プランを立てるのに必要な情報を網羅的に紹介している。
記事を最後まで読めば、福岡の旅行プランを具体的に立てられるだろう。

魅力的な観光・自然・グルメがコンパクトに詰まった「福岡」

日本の南西部にある九州地方の中でも最北部に位置し、日本海や瀬戸内海に面する福岡。
本州と九州地方を結ぶ交通の要衝であり、国際線を有する「福岡空港」や韓国への定期航路のある「博多港」、九州各地への鉄道や高速道路も繋がっている九州の移動拠点・海外からの玄関口である。
福岡県の中心都市である「福岡市」は、九州屈指の都市であり、多くのレジャー施設や商業施設が立ち並び、人口も多い。
その一方で平野・河川・山岳地帯が多く、多様な自然に恵まれており、都市と自然の魅力がコンパクトにまとまっていることが、福岡の魅力だ。
また、グルメ天国としても知られており、博多ラーメンやもつ鍋、水炊きなど全国的な知名度が誇るご当地が多数存在している。
屋台の店舗数が日本一であるため、福岡市や久留米市、北九州市では、それぞれの地域のグルメやその屋台オリジナルのメニューを味わえる。

様々な魅力が詰まった福岡の都市
様々な魅力が詰まった福岡の都市

福岡の平均気温と着衣例

福岡は基本的に温暖な気候だが、地域によって特徴が異なる。
内陸部は盆地になっているため、朝と夜の寒暖差が激しく、夏は最高気温が高く冬は最低気温が低い。
日本海に面する北部や内陸部の山地の冬は厳しい寒さとなる。
山間部では積雪があるものの、都市部ではほとんど雪は降らない。

福岡の月別平均気温

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平均気温(度) 6.9 7.8 10.8 15.4 19.9 23.3 27.4 28.4 24.7 19.6 14.2 9.1

福岡の季節ごとの着衣例

  • 春(3月 - 5月): 薄手のジャケットやカーディガン
  • 夏(6月 - 8月): 薄手の着衣、半袖
  • 秋(9月 - 11月): 軽めのジャケット、コート
  • 冬(12月 - 2月): コート、ウールスーツ、厚手のセーターやジャケット

福岡へのアクセス

東京から福岡まで、飛行機を利用すれば約1時間45分。
大阪からは新幹線で約2時間30分、飛行機なら1時間ほど。
「福岡空港」には国際線もあり、台湾・香港などから直接アクセスできる。

福岡の空の玄関口「福岡空港」
福岡の空の玄関口「福岡空港」

福岡空港から主要駅へのアクセス

海外はもちろん、国内から福岡を訪れる場合でも玄関口になることが多い「福岡空港」を起点に、「博多駅」と「小倉駅」へのアクセスを紹介しよう。
博多駅と小倉駅は福岡のターミナル駅であり、福岡を観光する際の移動拠点になる駅でもある。

福岡空港から博多駅へのアクセス

経路
「福岡空港」で福岡市営空港線に乗車し、博多駅で下車
所要時間
約5分

福岡空港から小倉駅へのアクセス

経路
1.「福岡空港」で福岡市営空港線に乗車し、博多駅で下車
2. 博多駅でJR山陽新幹線に乗車し、小倉駅で下車
所要時間
約35分

福岡の主要交通手段

福岡旅行の主要交通手段は、以下の通りだ。

福岡市内
地下鉄
福岡市外
西鉄電車・JR

電車でアクセスしづらいスポットでも、バスを併用すればスムーズに移動できるケースが多い。
いずれも運行本数は多く、路線も充分に整備されているため、不便には感じないだろう。
公共交通機関だけでも、福岡の観光スポットを巡れるので安心してほしい。

九州最大のターミナル駅「博多駅」
九州最大のターミナル駅「博多駅」

福岡旅行で利用すべきお得な乗車券

ここからは福岡旅行で可能な限り交通費を抑えたい方のために、知ってほしいお得な乗車券を紹介しよう。

FUKUOKA1DAY PASS

「FUKUOKA1DAY PASS」は、西鉄電車・バスの一部エリアが1日乗り放題になるチケット。
一部エリアと言っても主要部はほぼ全域カバーされているため、1日で複数の場所へ観光に行く方にお勧めだ。
天神から「太宰府天満宮」や「福岡城跡」、「柳川市」などに行けるので、計画的なプラン作成が活用のポイントになる。有効エリアは以下の表の通り。

西鉄電車
西鉄天神大牟田線 福岡(天神)~柳川間および太宰府線と甘木線
西鉄バス
福岡・久留米・佐賀・筑豊地区を運行する西鉄の一般路線バス

福岡駅をはじめとする西鉄沿線各駅のほか、博多・福岡空港バスターミナルなどで購入が可能で、料金は大人2,800円、小児1,400円。
深夜バスならびに地下鉄・JRは対象外な点に注意しよう。

西鉄太宰府線のレトロな外観の電車
西鉄太宰府線のレトロな外観の電車

福岡旅行を効率的に楽しむ5つのポイント

初めて福岡に訪れる人は、その多彩な魅力をできるだけ効率的に楽しみたいと考えているはずだ。
これから紹介する5つのポイントを押さえれば、効率よく福岡の主な魅力を満喫できるので、ぜひ参考にしてほしい。

1. 初めての福岡旅行なら福岡市内を中心に巡る

空の玄関口「福岡空港」やターミナル駅「博多駅」のある福岡市。
市内には、「福岡タワー」や多彩なエンターテイメントを楽しめる「BOSS E・ZO FUKUOKA」といった人気観光スポットだけでなく、飲食店や商業施設、宿泊施設も多い。
福岡旅行の楽しみのひとつであるご当地グルメも、福岡市内で堪能できる。
県外・市外へもアクセスしやすいため、初めての福岡旅行なら福岡市内を中心に巡るのがお勧めだ。

福岡の定番が詰まった福岡市内から巡ろう
福岡の定番が詰まった福岡市内から巡ろう

2. 人気観光スポットの集まる糸島はレンタカーで巡る

福岡市から日帰りで観光できる「糸島」。
海と山に恵まれ、多彩な絶景スポットが点在していることもあり、近年では人気観光エリアとなっている。
ただ、糸島は公共交通機関が不便なため、効率よく観光したいなら福岡市内でレンタカーを借りることをお勧めする。
福岡市内から糸島まで高速道路を使えば約35〜50分。糸島内も半日程度で1周できるため、糸島へ足を運ぶ予定があればレンタカーの利用を検討しよう。

糸島の海岸線沿いをドライブしてみよう
糸島の海岸線沿いをドライブしてみよう

3. 福岡グルメを楽しみたいなら屋台街へ

福岡でグルメを楽しむなら、様々な屋台の集まる屋台街は外せない。
赤提灯が並ぶ、独特な雰囲気の中で味わう福岡グルメは格別だ。
1箇所で様々なグルメを味わえるのも魅力のひとつ。
福岡市内にある有名な屋台街の特徴をそれぞれ紹介するので、ぜひ旅行プランに取り入れてほしい。

中洲屋台街
繁華街「中洲」の街を流れる那珂川の川沿いにあり、ラーメンに串もの、おでんなどお酒と一緒に堪能できる。
天神屋台街
天神駅周辺には特に屋台が多く、移動の合間などにサクッと立ち寄れる。
「焼きラーメン」などのソウルフードを楽しめる。
長浜屋台街
福岡の赤坂駅から徒歩10分の場所に広がる屋台街。
屋台としては初の明太子専門店や長浜ラーメンを味わえるお店など、福岡の様々なグルメを味わえる。
屋台ならではの雰囲気とグルメも楽しもう
屋台ならではの雰囲気とグルメも楽しもう

4. 迷ったら「博多駅周辺」か「天神」に泊まる

基本的には福岡旅行の宿泊先は、博多駅周辺か天神がお勧めだ。
福岡県以外の九州地方にも足を伸ばすなら博多駅周辺を、福岡市内と市外を巡るなら天神を拠点にしよう。
博多駅からは、福岡県内はもちろん県外にもアクセスしやすい。
一方、天神にある「西鉄福岡(天神)駅」なら、太宰府や柳川など福岡市外の人気観光エリアにアクセスしやすい。
また、宿泊施設が多いため、選択肢の幅が広いのもお勧めする理由のひとつだ。
福岡でお勧めの宿泊施設は、以下の記事で紹介しているので、併せて参考にしてほしい。

福岡旅行の拠点は博多駅周辺か天神がお勧め
福岡旅行の拠点は博多駅周辺か天神がお勧め

5. ショッピングも「博多駅周辺」と「天神」で楽しむ

宿泊拠点としても便利な博多駅周辺と天神だが、大型商業施設が立ち並ぶ、ショッピングを楽しめるエリアでもある。
駅直結の九州最大の駅ビル「JR博多シティ」や、エンタメも楽しめる複合施設「キャナルシティ博多」、150ものショップが軒を連ねる「天神地下街」など、1日中買い物を楽しめる施設が多い。
この2つのエリアを拠点にしていれば、買い物で増えた荷物を一旦ホテルへ置きに帰れるのも嬉しいポイントだ。
博多駅周辺と天神のショッピングスポットはもちろん、その他のエリアのスポットも紹介している、こちらの記事も参考にしてほしい。

買い物も楽しめる博多駅周辺
買い物も楽しめる博多駅周辺

福岡旅行前に知っておくべき5つのエリアの魅力

福岡旅行といえば、福岡市を中心とするプランを組むことが多いだろう。
ただ、他にも魅力的な都市や地域があることをご存知だろうか。
福岡旅行をより充実させるためにも、福岡の魅力あふれる5つのエリアを紹介しよう。
気になるエリアがあれば、ぜひ旅行プランに組み込んでほしい。

絶品グルメ・レジャー施設・商業施設が集まる「福岡市」

福岡県を旅行するなら、県の中心都市である「福岡市」は外せない。
福岡市内には人気観光スポットはもちろん、博多ラーメンを筆頭に、もつ鍋、水炊き、海鮮料理、焼き鳥など福岡県のご当地グルメが集まっている。
夜になると、繁華街には屋台が立ち並び、活気ある雰囲気の中でグルメを味わえる。
「天神」や「中洲」などの繁華街、ショッピングやエンタメを楽しめる商業施設など、多彩な体験ができるスポットも充実。
福岡市は、“福岡の定番”が詰まったエリアとも言える。
国際線のある「福岡空港」やターミナル駅の「博多駅」もあり、県外からのアクセスも抜群だ。
多彩な魅力を持つ福岡市を拠点に、福岡旅行を楽しむのがお勧めだ。

福岡旅行の定番が詰まった福岡市内
福岡旅行の定番が詰まった福岡市内

古代の日本の歴史と文化を感じられる「太宰府」

「博多駅」から直行バスで約45分の場所にある「太宰府」。
福岡でも屈指の人気観光スポット「太宰府天満宮」があることでも知られている。
その他にも「宝満宮竈門神社」や「坂本八幡宮」など、有名な神社が点在。
日本とアジア諸国との文化交流の歴史を紹介する「九州国立博物館」もあり、歴史や文化を楽しめるエリアだ。
せっかく訪れるなら、太宰府天満宮だけでなく、その他のスポットにも足を運んでみてほしい。

学問の神様を祀る「太宰府天満宮」
学問の神様を祀る「太宰府天満宮」

福岡市街地から車で約1時間!多彩な自然景観に出会える「糸島」

海岸線・山々・田園地帯が広がる「糸島」は、多彩な絶景に出会えるエリアとして高い人気を誇る。
海中に立つ白い鳥居と夫婦岩が織りなす絶景を見られる「桜井二見ヶ浦」は、特に有名だ。
その他にも、日本三大玄武洞のひとつである「芥屋の大門(けやのおおと)」や、山頂から糸島を一望できる「立石山」など、美しい自然景観を満喫できる。
海沿いには、おしゃれなカフェやレストランが点在し、地元の食材を使ったグルメも楽しめる。
福岡市街地から車で約1時間なので、ぜひ旅行プランに組み込んでほしい。

糸島を代表する絶景スポット「桜井二見ヶ浦」
糸島を代表する絶景スポット「桜井二見ヶ浦」

九州の玄関口となる「北九州」

福岡の北東部に広がる「北九州」は、本州と九州を繋ぐ玄関口となるエリア。
本州側の山口県下関市と福岡県北九州市を結ぶ「関門橋」や「関門トンネル」は、人気の観光スポットでもある。
関門トンネルは「関門海峡」を繋ぐ約780mの海底トンネルで、徒歩での通行も可能だ。
また、北九州エリアには明治時代(1868年〜1912年)に横浜・神戸と並ぶ、日本三大港のひとつがあった。
門司港レトロ」にはその歴史が色濃く残り、明治から昭和初期にかけて建築された趣ある建物が立ち並ぶ街並みを散策できる。
日本の歴史文化を感じられる「小倉城」や、日本三大カルストのひとつ「国定公園平尾台」のある「小倉」にも併せて立ち寄りたい。
いずれも博多駅から電車で約1時間から1時間30分なので、福岡市街地から日帰り観光も可能だ。

風情あふれる景観をゆっくり楽しめる「柳川」

水の都として知られる「柳川」は、水路に浮かぶ舟や、歴史的な街並み、文化を感じられる施設などが点在し、風情あふれる景観が広がる観光地だ。
美しい風景を眺めながら、舟で川をゆっくり下る「柳川川下り」が特に有名。
国の名勝として指定される「松濤園」など、その他エリアとは少し異なる雰囲気を楽しめるスポットが充実している。
福岡市内からは、電車で50分から1時間とアクセスしやすいのも嬉しい。

船でゆっくり川を下りながら風情あふれる景観を楽しもう
船でゆっくり川を下りながら風情あふれる景観を楽しもう

福岡を満喫するために必要な日数

福岡市内の主要観光スポットを巡るだけなら、1泊2日でも充分だ。
ただし、その他のエリアを旅行する場合や多くのご当地グルメを味わいたい場合は、余裕を持って観光するためにも2泊以上の滞在がお勧め。

長い日程を確保して福岡を存分に堪能しよう
長い日程を確保して福岡を存分に堪能しよう

福岡の人気観光スポットを巡る1泊2日のモデルコース

福岡の人気観光地である福岡市・太宰府市・北九州市の観光スポットを巡る、1泊2日のモデルコースを紹介する。
定番とも言える観光スポットを巡るので、初めて福岡に訪れる方にもピッタリだ。
福岡での旅行プランに迷ったら、まずは紹介するモデルコースを参考にしてみよう。

1日目:太宰府市と福岡市の人気観光スポットを巡る

1日目は福岡エリアの人気観光地である、太宰府市と福岡市の観光スポットを中心に巡る。
福岡の歴史を肌で感じ、資料や展示から学べるスポットが多い。
旅行先の歴史を知れば、より一層深く福岡での観光を楽しめるはずだ。
もちろん、福岡グルメを屋台で味わう体験もできる。

8:30 西鉄福岡(天神)駅からスタート

モデルコースの1日目は西鉄福岡(天神)駅から。
電車に乗って西鉄太宰府駅へ向かい、駅から歩けば最初のスポットである「太宰府天満宮」へ到着する。

太宰府天満宮の最寄り駅ならではのデザインの駅舎
太宰府天満宮の最寄り駅ならではのデザインの駅舎

9:10 「太宰府天満宮」で歴史とアートを楽しむ

天神さま(菅原道真公)を祀る全国10,000社の総本宮である「太宰府天満宮」。
菅原道真は学問の神様として慕われており、受験合格や学問成就のご利益があるとされている。
国の重要文化財に指定されている「御本殿」をはじめとする、境内の歴史的な建造物や四季折々の自然、アートプログラムなど見どころ盛りだくさんの境内を散策してみよう。

学問の神様「菅原道真公」を祀る、全国10,000社の総本宮
学問の神様「菅原道真公」を祀る、全国10,000社の総本宮

10:10 「九州国立博物館」で文化交流の歴史を学ぶ

太宰府天満宮を終えたら、そのまま歩いて約5分の「九州国立博物館」へ。
日本古代史における重要な拠点であり、九州地方を統括する地として世界との交流も盛んだった太宰府にある、全国4番目の国立博物館。
「日本文化の形成を、アジア史的観点から捉える」というコンセプトの通り、日本とアジア、ヨーロッパとの文化交流の歴史を様々な展示から学べる。

東京、奈良、京都に次ぐ、国内4番目の国立博物館。日本とアジア諸国との文化交流の歴史を紹介
東京、奈良、京都に次ぐ、国内4番目の国立博物館。日本とアジア諸国との文化交流の歴史を紹介

12:00 「太宰府天満宮参道」で名物グルメを味わう

西鉄太宰府駅へ戻るついでに、太宰府天満宮の参道にも立ち寄ろう。
太宰府天満宮参道には、様々なショップや飲食店が立ち並び、お土産選びとグルメを満喫できる。
梅ヶ枝餅(うめがえもち)や太宰府バーガーなど、名物グルメをランチに味わっていこう。

梅の刻印が入った小豆餡入りの焼餅・梅ヶ枝餅
梅の刻印が入った小豆餡入りの焼餅・梅ヶ枝餅

14:35 「福岡市博物館」の歴史・民族をより深く学ぶ

お腹を満たしたら、参道のすぐそばにある西鉄太宰府駅から電車に乗って、西鉄福岡(天神)駅へ。
駅でバスに乗り、バス停「博物館南口」で下車すれば「福岡市博物館」に到着する。
地域の歴史と民俗を研究・展示する博物館で、常設展示では「FUKUOKA アジアに生きた都市と人びと」をテーマに、福岡の歴史と民俗を紹介。
11のコーナーに分かれており、その一番初めに国宝 金印「漢委奴国王」の金印を展示している。
福岡をより深く楽しむためにも、歴史を学んでいこう。

教科書で見た「漢委奴国王印」の金印がここに!福岡の歴史を学ぼう
教科書で見た「漢委奴国王印」の金印がここに!福岡の歴史を学ぼう

16:20 「福岡タワー」の非日常的な空間と絶景を満喫

福岡の歴史を学んだら、福岡の絶景を見に「福岡タワー」へ。
福岡市博物館からは歩いて約5分ほどだ。
高さ234mを誇り、最上階の展望室からは福岡市の市街地を360度の大パノラマで一望できる福岡タワー。
「福岡の空を楽しみ、景色で遊ぶ」をコンセプトに、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)の技術を駆使した「天空の世界」で非日常の世界も味わっていこう。

福岡市街地を一望できるランドマーク。海浜タワーとして日本一の高さを誇る
福岡市街地を一望できるランドマーク。海浜タワーとして日本一の高さを誇る

18:10 「中洲屋台街」でディープなグルメ体験

福岡タワーを出たら南口からバス停に乗り、「中洲川端」で下車すれば「中洲屋台街」に到着。
美食の街「博多」でも、特にディープなグルメ体験ができるのが中洲屋台街だ。
ラーメンに串もの、おでんなどをお酒と一緒に堪能できる。
川沿いに屋台が並ぶ光景と合わせて、福岡グルメを満喫しよう。

美食の街「博多」を最もディープに味わえる屋台街
美食の街「博多」を最もディープに味わえる屋台街

20:00 「西鉄グランドホテル」でゆっくり身体を休める

屋台を満喫したら歩いて約10分の場所にある、1日目の宿「西鉄グランドホテル」へ。
福岡を代表する老舗ホテルの客室は、市街地にあることを忘れるほど静寂に包まれており、シンプルでシックな印象。
1日目の思い出に浸りながら、身体をゆっくり休めよう。

開放感あふれる景色でゆっくり寛げる都心のホテル
開放感あふれる景色でゆっくり寛げる都心のホテル

2日目:北九州市の人気観光スポットを巡る

2日目は北九州市を中心に巡る。
世界文化遺産に登録されている貴重な神社を参拝してから、趣のある建物が目を引くレトロな港町を散策。
ランチでご当地グルメを味わいつつ、旅の最後には市場でお土産を物色してみよう。

8:20 JR博多駅からスタート

2日目はJR博多駅からスタート。
ホテルの最寄りである天神駅から地下鉄空港線に乗って、約10分でJR博多駅へ到着する。
JRに乗り換えたらJR東郷駅で降り、タクシーに乗って「宗像大社」へ向かおう。

2日目のスタート地点「JR博多駅」
2日目のスタート地点「JR博多駅」

9:20 世界文化遺産「宗像大社」を参拝

日本神話にも登場する日本最古の神社のひとつであり、世界文化遺産にも登録された「宗像大社」。
宗像大社は沖ノ島にある「沖津宮」、大島の「中津宮」、宗像の「辺津宮」の海を隔てて結ばれる3宮から成り、「中津宮」には船で渡る必要があり、「沖津宮」には一般の人が入れないため、「辺津宮」を参拝していこう。
最大のパワースポットと言われる「高宮祭場」をはじめ、様々な見どころを散策しつつ、楽しもう。

ユネスコ世界文化遺産に登録された由緒ある神社
ユネスコ世界文化遺産に登録された由緒ある神社

13:00 「JR門司港駅」周辺でランチ

散策を終えたらバスに乗って、JR東郷駅へ。駅から電車でJR門司港駅に向かう。
ネオルネサンス様式・木造二階建ての駅舎は「門」をイメージしたと言われる左右対称の外観が特徴的で、長きにわたり門司港のランドマークとして愛され続けている。
構内や周辺には様々な飲食店があるため、気になるお店でランチを食べていこう。

国指定重要文化財の駅舎は、レトロな港町のランドマーク
国指定重要文化財の駅舎は、レトロな港町のランドマーク

14:00 見どころ満載の「門司港レトロ」を散策

ランチを食べ終えたら、JR門司港駅周辺の「門司港レトロ」と呼ばれるエリアを散策。
旧門司三井倶楽部」「旧大阪商船」「旧門司税関」「新海運ビル」「九州鉄道記念館」などなど、見どころ満載なので、カフェなどで休憩を挟みつつ、レトロ建築を満喫しよう。

レトロ建築をめぐって明治の古き良き時代にタイムスリップ
レトロ建築をめぐって明治の古き良き時代にタイムスリップ

16:00 「旦過市場」でお酒と海鮮料理を楽しむ

散策しつつJR門司港駅へ戻り、電車でJR小倉駅へ向かおう。
駅から歩いて10分ほどで「旦過市場」に到着する。
北九州市民の台所「旦過市場」には、昭和時代にタイムスリップしたような、どことなく懐かしい雰囲気が漂う。
全長180mの通りを中心に、鮮魚や野菜はもちろん、惣菜や加工品の店など、約120店舗が軒を連ね、小倉名物として有名な「ぬかだき」の店も。
市場内では醸造酒も楽しめるので、小倉名物と海鮮料理と一緒に楽しもう。

懐かしい雰囲気漂う市場でしばしタイムスリップ
懐かしい雰囲気漂う市場でしばしタイムスリップ

福岡旅行で外せないご当地グルメ3選

グルメ天国とも呼ばれるほど、絶品ご当地グルメが多い福岡。
何を食べれば良いか迷ってしまうほどだろう。
そんな時はまずはこれから紹介する、ご当地グルメから味わってほしい。
いずれも定番とも言えるため、初めての福岡旅行で味わうのにピッタリだ。

1. 博多ラーメン

豚骨ラーメンの本場である福岡で、確固たる地位を築いた「福岡の三大ラーメン」のひとつ「博多ラーメン」。
豚骨ベースの濃厚なスープにストレートの細麺を合わせるのが特徴で、麺に絡んだ動物性たんぱく質特有の風味とコクが口いっぱいに広がる。
麺の硬さを指定できる点が博多ラーメンの特徴で、地元民の間では固めの麺の人気が高い。
麵が伸びないように一杯の分量を少なめに提供しているお店が多いため、足りない場合は麺だけをおかわりする替え玉に挑戦してみよう。

福岡グルメの代表格「博多ラーメン」
福岡グルメの代表格「博多ラーメン」

2. もつ鍋

福岡を代表するご当地グルメのひとつ「もつ鍋」は、カツオや昆布、鶏ガラなどで取った出汁を醤油や味噌で味付けし、ニラやキャベツ、ニンニクと共にもつを入れて煮込んだ料理。
牛や豚のもつ、いわゆるホルモンをニラと一緒に醤油味のスープで炊いたものがルーツとされる。
濃いめの味付けが病みつきになる美味しさで、ご飯やお酒との相性も抜群。
脂乗りが良く、丁寧に下処理された新鮮なもつは臭みがなく、クリーミーで甘みのある味わいが絶品。
シメとして、残ったスープにちゃんぽん麺を入れて食べるのもお勧め。

締めに「ちゃんぽん麺」を入れるのが博多流
締めに「ちゃんぽん麺」を入れるのが博多流

3. 博多うどん

福岡市を中心に食べられている「博多うどん」。
歯応えのある一般的なうどんとは対照的にコシがなく、柔らかくフワフワとした食感が博多うどんの特徴だ。
スープは煮干しをベースにかつお節や昆布などを組み合わせて出汁を取りつつ、九州ならではのほんのりと甘い薄口醤油で仕上げる。
柔らかい麺の食感と甘味のあるスープは優しい味わいで、お酒を飲んだ後のシメやランチにもピッタリ。
トッピングの天ぷらも楽しみたい。お勧めは「ごぼうの天ぷら」と鶏肉の天ぷらである「かしわ天」。

優しい出汁が柔らかいうどんの美味しさを引き立てる
優しい出汁が柔らかいうどんの美味しさを引き立てる

春の福岡旅行プランに入れるべき桜の名所

都会的な魅力に注目しがちな福岡だが、豊かな自然も魅力のひとつだ。
春には美しい景色を見られる桜の名所にも、ぜひ足を運んでほしい。
歴史情緒漂う桜の名所「舞鶴公園」は特にお勧め。
福岡市内にあるため、アクセスも良く、重要文化財にも指定された櫓と桜、お堀と桜、城門と桜など、様々なシチュエーションで花見を楽しめる。
約170,000㎡の丘陵地に、1,300本ほどの桜が咲き誇る「西公園」も桜の名所。
「日本さくら名所100選」にも選出されており、ゆったりと散策しながら桜を楽しめる。
久留米市に訪れるなら、樹齢110年とされる「浅井の一本桜」を見に行こう。
高さ18mにおよぶ桜は美しさの中に風格を感じられるだろう。
以下の表を参考にしてもらえれば、福岡における例年の桜の開花日と満開部、見頃がわかるはずだ。
その年の気候や気温、スポット次第で開花日と満開日、見頃は前後することもあるため、注意してほしい。

開花日
3月22日
満開日
3月31日
桜の見頃
3月31日〜4月5日

福岡の風情あふれる紅葉の名所

福岡には日本風情を強く感じられる紅葉の名所が多い。
せっかく秋に福岡へ旅行するなら、紅葉の名所を旅行プランに加えてみよう。
城下町の面影が残る秋月の「秋月城跡」は、特にお勧め。
紅や黄金色に染まる城下町からは、侘び寂びを感じられるだろう。
20本ほどのカエデと「黒門」のコントラストは格別に美しく、多くの観光客を魅了する。
年間で100万人以上の参拝者を迎える「呑山観音寺」も紅葉の名所であり、紅葉と大師堂などの建造物が調和した美しい境内を、ぜひ散策してほしい。
縁結びのご利益で人気を集める「宝満宮竈門神社」も、福岡で屈指の紅葉の名所。
神秘的で美しい、ライトアップされた紅葉と社殿は必見だ。
その年の気候や気温、スポット次第で見頃は前後するが、福岡では11月中旬〜12月下旬に見頃を迎えるスポットが多い。

冬なら福岡市・北九州市のイルミネーションイベントを楽しもう

冬になると、福岡でも様々なイルミネーションイベントが開催される。
大規模なイベントは福岡市と北九州市内で開催され、巨大ツリーやプロジェクションマッピングなど多彩な演出を楽しめる。
福岡市内なら、JR博多駅前広場で開催される「光の街・博多」に足を運んでほしい。
北九州市内なら、「小倉イルミネーション」と「門司港レトロ浪漫灯彩」が有名だ。
昼間とは異なる、華やかで幻想的な市街地を散策してみよう。
例年、11月から12月にかけて開催されるイベントが多いため、ぜひ旅行プランに組み込んでほしい。

冬の福岡ならではの景観も楽しもう
冬の福岡ならではの景観も楽しもう

福岡旅行に関するよくある質問

Q

福岡を旅行するのにお勧めの季節は?

A

多様な楽しみ方ができ、四季折々の景観を見られるため、好みに合わせて旅行する季節を決めて大丈夫です。

Q

親子旅行でお勧めの福岡の観光スポットは?

A

親子で遊べる施設やアクティビティが充実した、マリンワールド海の中道がお勧めです。

まとめ

この記事では福岡の魅力と人気観光スポットだけでなく、交通情報やエリア別の見どころ、ご当地グルメ、モデルコースなどを紹介してきた。
記事を参考にすれば、限られた日数でも福岡の魅力を満喫できる旅行プランを立てられるだろう。
福岡の観光スポットをもっと知りたい方は、こちらの記事も併せてチェックしよう。