旅の始まりと終わりを快適かつ充実させる【関西国際空港完全ガイド】
大阪や京都をはじめ、関西地方への旅行時に利用することが多い「関西国際空港」。
国内線・国際線ともに充実し、24時間運用される日本の代表的な空港のひとつだ。
広大な敷地内には発着フロアだけでなく、快適な旅行の手助けをしてくれる魅力的な施設が満載。
この記事では、関西国際空港がどんな構造で、空港内にはどのようなお店が入っているのかを紹介しよう。
知っておくとより有意義に過ごせるお勧めのショップや、周辺の人気スポットなどについてもまとめた完全ガイドなので、ぜひ最後まで読んでほしい。
関西国際空港ってどんなところ?
国際線、国内線の定期便が多数就航、年間約2,800万人の旅行客が利用する西日本の玄関口・関西国際空港。
大阪湾内泉州沖約5kmの人工島にあり、世界初となる完全人工島の海上空港としても有名だ。空港コードの「KIX」からキックスの愛称でも親しまれている。
現在は2025年の「大阪・関西万博」開催に向けて、第1ターミナルビルの大規模なリノベーション工事を実施中。
国内線エリアを1か所に集約し、国際線エリアを拡大。混雑緩和やスムーズな手続きを実現する最新のシステムが導入されるほか、セキュリティチェック後の商業エリアをより魅力的にリニューアル予定。
関西国際空港の主な就航先
- 国内線
- 東京(羽田空港)/千葉(成田空港)/札幌(新千歳空港)/仙台(仙台空港)/広島(広島空港)/長崎(長崎空港)/宮崎(宮崎空港)/福岡(福岡空港)/鹿児島(鹿児島空港)/沖縄(那覇空港)など
- 国際線
- ソウル(仁川国際空港他)/北京(北京首都国際空港他)/上海(上海浦東国際空港)/台北(台湾桃園国際空港)/バンコク(スワンナプーム国際空港他)/シンガポール(チャンギ国際空港)/シドニー(シドニー国際空港)/ドバイ(ドバイ国際空港)/ロサンゼルス(ロサンゼルス国際空港)/パリ(パリ=シャルル・ド・ゴール空港)など
関西国際空港にはどんな施設があるの?
関西国際空港は第1ターミナルと第2ターミナルに分かれており、それぞれに異なる特徴を持っている。
特に利用者が多くて広い、第1ターミナルの大まかな構造を覚えておくと、空港到着後や帰国前にスムーズに目的地へ辿り着ける。
各ビルに何があるのかを説明するので、参考にしてほしい。
LCC以外の全ての便が発着する「第1ターミナルビル」
4階建ての第1ターミナルビルは、LCC(格安航空会社)を除く、全ての国際線と国内線が発着する関西国際空港のメインターミナル。
発着フロアのほか、交通アクセス(鉄道・リムジンバス・タクシー)や外貨両替所などもあり、旅行に必要なサービスが一通り揃っている。
高級ブランド店や大阪で人気の飲食店をはじめ、魅力的なショップも多く、お土産の購入・休憩場所としても利用される。
LCCの便が発着する「第2ターミナルビル」
第2ターミナルビルは、ピーチ・アビエーションをはじめとした国内外のLCC便が発着する平屋建てのターミナル。
コストを抑えた効率的な旅行を楽しむ方や、アジア圏を中心に移動中の旅行者が訪れる機会が多いだろう。
1フロアに国内線ゲートエリア・国際線チェックイン・国際線ゲートエリアが入ったシンプルかつ機能的な造りで、搭乗ゲートへの移動距離が比較的短く済む。
施設内には、コンビニ・飲食店・免税店・外貨両替ショップなど、数こそ多くないが一通り揃っているので、フライト前後も困らないはずだ。
また24時間開館しており、無料Wi-Fiや多機能トイレ、電源コーナーといった施設の充実もうれしいポイント。
第2ターミナルビルへのアクセス
第2ターミナルビルは第1ターミナルビルから離れた場所にあるため、最寄りの関西空港駅を経由する場合は無料のシャトルバスで向かわなければならない。
バス乗り場はエアロプラザの1階にあり、所要時間は7分~9分ほど。
長くても10分前後の間隔で運行しているので、時刻表は気にしなくて大丈夫だ。
なお、大阪駅前やユニバーサル・スタジオ・ジャパンなど、大阪の主要スポット間は直通の有料リムジンバスの利用が便利。
第1ターミナルビル直結の「エアロプラザ/ホテル日航関西空港」
「エアロプラザ」とは、関西国際空港に隣接する11階建ての複合施設である。
第1ターミナルビルと連絡通路でつながっており、徒歩でアクセスできる利便性の高さが魅力。
1階~3階には飲食店・コンビニのほか、休憩スペース・シャワールームが完備されている。
深夜や早朝の利用者にも対応できるように24時間営業の施設が多く、フライト前後の合間も快適に過ごせるのもうれしい。
また、バスおよびタクシー乗り場・レンタカーサービスもあり、空港から各地へのアクセス拠点としても機能する。
「ホテル日航関西空港」は4階~11階に全576の客室が入り、質の高いサービスが宿泊者から好評だ。
ホテルの詳細は後述の内容を参考にしてほしい。
関西国際空港と大阪国際空港(伊丹空港)の使い分け
大阪には、大阪北部の豊中市・池田市、兵庫県の伊丹市にまたがる「大阪国際空港(伊丹空港)」もある。
関西国際空港とは車で1時間ほど離れており、異なる特徴を持っているので、それぞれ目的や利用シーンに応じて使い分けるのがお勧め。2つの空港の違いを以下の表にまとめた。
空港 | 主な用途 | 大阪駅までのアクセス | 特徴 |
---|---|---|---|
関西国際空港 | 国際線・LCCの国内線 | 関西空港駅から電車で約50分 |
・多くの航空会社就航し、フライトの種類、選択肢が豊富 ・24時間運営で深夜や早朝便にも対応 ・大阪南部、和歌山方面へのアクセスが良好 |
大阪国際空港(伊丹空港) | 国内線 | 大阪空港駅から電車などで約35分 |
・東京、札幌、福岡など国内主要都市への移動に便利 ・大阪市内に近く、他関西エリアにもリムジンバスで直行できる ・空港の規模がコンパクトで、移動がスムーズ |
空港内で食事するならココ!関西国際空港内の人気飲食店3選
関西国際空港内には、日本のグルメや関西地方のご当地グルメを味わえる飲食店が充実している。
本場・大阪の味も堪能できるため、関西旅行の始めもしくは締めくくりの食事場所にお勧めだ。
特に人気の高い3つのお店を紹介するので、機会があればぜひ立ち寄ってほしい。
1. オールデイ ダイニング 「ザ・ブラッスリー」
ホテル日航関西空港の2階にあるオールデイダイニング「ザ・ブラッスリー」は、ビュッフェスタイルのレストラン。
朝食・ランチ・ディナーと時間帯を問わず充実したメニューが揃い、洗練されたモダンな雰囲気の店内でワンランク上のひとときを過ごせる。
季節ごとの旬の食材を使用した和洋折衷の料理の数々は、一つひとつが丁寧に作られ目にも鮮やか。
冷菜からデザートまで品数が多く、どれもレベルが高くて美味しいので価格以上の満足を得られるはずだ。
制限時間が設けられておらず、のんびりと思う存分楽しめるのもうれしいポイント。
2. たこ焼割烹 たこ昌
第1ターミナルビルの2階、フードコート内にある「たこ焼割烹 たこ昌」は、30年以上愛され続けるたこ焼き一筋の専門店。
厳選された素材と秘伝の生地、そしてタコの旨みが凝縮された味わいは地元大阪人からも高い支持を得ている。
こだわりが詰まった出来立てアツアツの一品は、外はカリッと中はトロッとした絶妙な食感が特徴だ。
人気メニューは定番の「ソース味のたこ焼き」だが、一風変わった「しょうゆ味のたこ焼き」やだし汁を付けて食べる「明石焼き」もお勧め。
7時~22時と営業時間が長く、イートインに加えてテイクアウトも可能なので、小腹を満たすのにサクッと立ち寄れるのもメリット。
3. どうとんぼり神座
第1ターミナルビルの2階、フードコートの最南に位置する「どうとんぼり神座」。
大阪の道頓堀に本店を構える人気ラーメン店で、フレンチレストランのオーナーシェフを勤めた創業者が考案した、オリジナルのラーメンが特徴。
まろやかで優しい旨味のあるスープと、つるつるした喉越しのたまご麺、厳選した食材がハーモニーを奏で、他にはない不思議な味わいとなっている。
外はパリッ、中はジューシーな餃子と「第7回 からあげグランプリ®」の「中日本しょうゆだれ部門」で金賞を受賞した唐揚げも絶品だ。
帰国前に立ち寄りたい関西国際空港内のお土産屋3選
関西国際空港内には国内最大級の免税店をはじめ、魅力的なショップが多く、帰国前のお土産選びにも便利だ。
銘菓や特産品、空港限定グッズなどラインアップも幅広いため、お気に入りが見つかるだろう。
利用しやすい場所にあるお勧めのお土産屋を3つ紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。
1. 関西旅日記 第2ターミナル国内ロビー店
第2ターミナルビルのセキュリティチェック前のロビーにある「関西旅日記」は、関西地方の魅力を詰め込んだショップ。
大阪を代表する銘菓や名産品、話題のグルメのほか、京都・神戸など近隣エリアの特産品、さらに空港限定品などバラエティ豊かなラインアップが特徴と言える。
その他、人気キャラクターのグッズ、実用的な雑貨も多く取り扱っており、幅広い層に対応している。
自分用にもプレゼント用にもピッタリなお土産が見つかるはずだ。
店舗はコンパクトながらも効率的に商品が陳列されているので、フライト前の限られた時間でもスムーズに買い物が楽しめるだろう。
2. SOUVENIR 関西旅日記 北ウイング店
第1ターミナルビルの北ウイング2階(国際線出発エリア)にある「SOUVENIR 関西旅日記」は、訪日旅行客向けのアイテムが豊富に揃うショップ。
大阪・京都・神戸など関西各地のお菓子・雑貨を中心に取り扱っており、旅の思い出や大切な人への贈り物選びに最適だ。
出発前および到着後に立ち寄りやすく、限られた時間でも快適にショッピングを楽しめるのも魅力のひとつ。
スタッフの丁寧な対応や見やすい陳列も好評で、関西らしい一品を見つけられるだろう。
また旅行に必要なグッズ・薬品もあり、忘れ物や急な買い物にも対応できる。
観光客が求める商品は一通り並んでいるため、お店の名前と場所を覚えておいて損はないはずだ。
3. KIX DUTY FREE 北ウイング中間店
第1ターミナルの北ウイング2階(国際線出発エリア)にある「KIX DUTY FREE 北ウイング中間店」は、国際線利用者向けの免税店。
上述の「SOUVENIR 関西旅日記」と距離が近いため、時間があれば両方を巡るのもお勧め。
店内には国内外の有名ブランド商品が揃い、旅行者のニーズに応える多彩なラインアップが魅力だ。
特に人気の高い香水・化粧品・ブランドバッグ・時計・たばこなどが免税価格で手に入るのがうれしい。
日本ならではのお土産品として、和菓子や高品質な日本酒は訪日観光客にも好評。
英語をはじめ、語学堪能で思いやりを持ったスタッフが多いので、日本語がわからない訪日観光客の方も安心かつ快適に買い物ができるだろう。
事前に知っておくべき関西国際空港周辺の宿泊施設
関西国際空港の近くには、快適な滞在をサポートする宿泊施設がある。
公共交通機関が運行していない深夜に到着した場合は、荷物の整理や翌日の準備をゆっくりと行え、疲れを休めるのにも便利だ。
空港を乗り継ぎ予定の方は数時間の利用が可能なキャビンで、気分のリフレッシュができる。
またアクシデントによるフライトの遅延、キャンセル発生時に備えて、紹介した施設を押さえておくといざという時に役立つだろう。
1. ホテル日航関西空港
「ホテル日航関西空港」は、関西国際空港に直結している唯一のエアポートホテル。
第1ターミナルビルから徒歩わずか数分という好立地の場所にあり、早朝便や深夜便を利用する旅行者にとって大きな魅力だ。
館内は洗練されたデザインと落ち着いた雰囲気が広がり、ゆったりとくつろげる全576の客室が4カテゴリーに分けて用意されている。
抜群の利便性と快適な滞在はもちろん、飛行機の離着陸を望む客室からの眺めは、同ホテルならではの特別な体験になるだろう。
ホテル内には、和食・中華・洋食と多彩なレストランが揃っており、出発前後に上質な食事を堪能できる。
また、24時間対応のフロントデスクや荷物の無料預かりなど、旅行客にとってうれしいサービスも多い。
2. ファーストキャビン関西空港
各線「関西空港駅」に直結する複合施設の3階にあるリーズナブルな価格のホテル。
「関西国際空港」へ徒歩ですぐのロケーションも魅力で、宿泊はもちろん、2時間から利用できるショートステイのユーザーも歓迎する。
ホテル内は男女あわせて合計153ものキャビン(簡易客室)が整然と並んでいて、その雰囲気はスタイリッシュ&近未来的。
時間があれば足を運ぶべき関西国際空港の注目ポイント
関西国際空港で少し時間が出来たら、これから紹介するスポットも巡ってみよう。
空港ならではの航空機の離着陸を間近で見られるスポットだけでなく、旅の疲れを癒してくれる温泉も、ぜひ活用してほしい。
1. 関西国際空港 関空展望ホール「Sky View」
「関空展望ホールスカイビュー」は、メインとして用いられるA滑走路から約320メートルの距離に位置し、1〜5階のフロア内にさまざまなコンテンツを用意。
屋上には360度のパノラマ展望を楽しめる「スカイデッキ」があり、航空機の離着陸を間近で目撃できる。
2. 天然温泉 泉州の湯 関西空港
大阪湾を見渡しながら、ゆっくり湯浴みが楽しめる「天然温泉 泉州の湯 関西国際空港」。
天気の良い日は、六甲山や淡路島まで一望できる絶好のロケーションだ。
露天風呂で海の風を浴びつつ、飛行機の離着陸や船の行方を見守れるのも醍醐味のひとつ。
景観はもちろん、その泉質の良さも魅力。地下800mよりくみ上げられる「泉州温泉」は、その美肌効果のある泉質から別名「美人の湯」とも呼ばれる。
帰国前に立ち寄りたい関西国際空港の周辺観光スポット
関西国際空港周辺で時間を持て余したら、これから紹介する観光スポットも巡ってみよう。
思いがけない出会いや発見があるかもしれない。
りんくうプレミアム・アウトレット
関西国際空港の対岸・りんくうタウンの一画にあり、外国人観光客の利用も多いアウトレットモール。
開業20周年の2020年8月に第5期増設が行われ、西日本最大のアウトレットへとパワーアップした。
国内・海外の人気ブランドが集結し、一流ブランドの商品をお得な価格で購入できる。第5期増設で「シーサイドエリア」を拡大し、店舗数は約250に。
りんくう公園
関西国際空港の対岸・りんくうタウンの一画にある自然豊かな大阪府営の公園。
海に面した絶好のロケーションに位置し、ゆっくり沈んでいく美しい夕陽や飛行機の離着陸を間近に眺められるスポットだ。
「シンボル緑地」と「シーサイド緑地」の2つのエリアに分かれており、それぞれに散策路やカフェ、観光名所など見どころが盛りだくさん。
特に白い玉石と空・海の青さと相まって絶景を生み出す「マーブルビーチ」、公園全体を見渡せる「太鼓橋」、恋人の聖地「LOVE RINKu」が有名で人気が高い。
開園は24時間・年中無休、入場も無料なので、ちょっとしたすき間時間を埋めたい訪日観光客にもピッタリ。
関西国際空港からアクセスしやすい人気観光地
西日本の玄関口である関西国際空港は、様々な観光名所への起点になることが多い。
そこで、空港からアクセスしやすい人気観光地の魅力とスポットを紹介していく。
思わぬ発見や検討中の場所が出てくるかもしれないので、どこに行くか迷っている方は内容を参考にしよう。
食い倒れの街・大阪の人気観光スポット3選
国内外の旅行者を惹きつける大阪市街地は、活気と笑顔にあふれた観光都市だ。
街中には大阪らしい賑やかな雰囲気が漂い、グリコの看板やカニのオブジェなど象徴的な建造物が点在する。
食い倒れの街と称され、たこ焼き・お好み焼き・串カツといった大阪グルメを気軽に楽しめるのも特徴のひとつ。
ショッピングやエンターテインメントも充実し、いたる所で本場のお笑い文化に触れられる。
関西国際空港(第1ターミナル関西空港駅)から大阪駅までのアクセスと所要時間は以下の通り。
- 経路
- 「JR関西空港駅」からJR特急はるか号に乗車し、「大阪駅」で下車、到着※JR関空快速でも可
- 所要時間
- 約45分
1. 大阪城天守閣
安土桃山時代(1568−1600年)に天下統一を果たした豊臣秀吉が、1583年に築城を開始、1585年に完成した大阪城天守閣。
内部は歴史資料館になっており、大坂夏の陣図屏風をフィギュアで再現した「ミニチュア夏の陣」や秀吉が愛用した黄金の茶室を原寸大で再現した模型などを常設展示。ほか、企画展・特別展なども随時開催している。
2. 道頓堀
カニ、タコ、牛、鶴…と立体的な巨大看板が通りにせり出し、にぎやかな光景を創出している道頓堀。北側を流れる道頓堀川と南側のメインストリートには、多くの飲食店が軒を連ねる。メインストリートは歩行者天国になっていて、タコ焼きをはじめ食べ歩きをする人の姿も数多く見られる。
3. あべのハルカス
2014年にオープンした高さ(地上)300mの高さを誇る超高層複合ビル。
地下2階から14階のフロアには「あべのハルカス近鉄本店(近鉄百貨店)」と「あべのハルカスダイニング」が入居する。
展望台「ハルカス300(展望台)」は58階、59階、60階の三層構造。16階の入場ゲートから専用エレベーターで到着する最上部の60階は、足元から天井までガラス張りの屋内回廊で、空中散歩しているような体験ができる驚きの空間だ。気候条件が良ければ京都から六甲山系、明石海峡大橋から淡路島、生駒山系などまでが一望できる。
日本情緒と歴史文化が残る古都・京都の人気観光スポット3選
日本の歴史と文化が色濃く残る古都・京都は、四季折々の美しい風景と伝統的な街並みが魅力だ。
一帯には世界的に有名な神社仏閣が点在し、その壮麗な建築美と厳かな雰囲気が訪れる人の心を掴む。
季節の移ろいを感じられる風情も特徴のひとつ。
春は桜、秋は紅葉が街全体を彩り、夏は涼を感じる川床、冬は雪化粧をした寺社が幻想的な姿を見せてくれる。
また食文化も豊かで、精進(しょうじん)料理や京懐石、抹茶スイーツなど、洗練された味覚を堪能できる。
関西国際空港(第1ターミナル関西空港駅)から京都駅までの、アクセスと所要時間は以下の通り。
- 経路
- 「JR関西空港駅」からJR特急はるか号に乗車し、「京都駅」で下車、到着※空港リムジンバスでも可
- 所要時間
- 約1時間20分
1. 音羽山 清水寺
778年に開かれ、1994年にはユネスコ世界文化遺産に登録された。音羽山の中腹に広がる13万㎡の境内には、国宝と重要文化財を含め30以上の伽藍や碑がある。春は桜、夏は緑、秋は紅葉、冬は雪と季節ごとに違った景色に映える清水寺も見もの。
本堂の東側に、寺の名前の由来となった「音羽の瀧」が流れている。3筋の清水を柄杓に汲み、「六根清浄」「所願成就」を願っていただこう。
2. 伏見稲荷大社
五穀豊穣、商売繁昌、家内安全、病気平癒、諸願成就の神様として日本各地で親しまれ、全国で約30,000社あると言われる稲荷神社の総本宮。711年に創建された。
特に注目度の高いスポットは、「千本鳥居」。本殿の後ろに朱色の鳥居がトンネル状に連なっている。参拝者が祈りと感謝を込めて奉納したのがはじまりで、稲荷山全体では1万基を越えているそう。
3. 金閣寺(鹿苑寺)
室町幕府の第3代将軍、足利義満がその住まいとした「北山殿」を由来とする寺院。
義満の法名をとって鹿苑寺と名づけられ、自身が創建した相国寺の山外塔頭寺院(=本院とは別の場所に造られた隠居後の庵を寺にしたもの)となっている。
金閣寺の通称は、池の前に建つ金箔で覆われた舎利殿に由来する。さわらの薄い板(こけら)を重ねたこけら葺の屋根や、漆を接着剤にして2層と3層に張られた純金が、足利義満の栄華をいまに伝えている。
京都よりも古い歴史を持つ奈良の人気観光スポット3選
日本で最も多い3つの世界遺産がある奈良は、古都の趣と豊かな文化が息づく歴史的な観光地。
世界最古の木造建築「法隆寺」、圧巻なスケールの大仏が鎮座する「東大寺」をはじめ、時代を超えてその精緻な意匠を今に伝える。
桜・紅葉の名所も多く、自然と調和した美しい風景、神社仏閣で眺める絶景も魅力のひとつ。
喧騒を離れてゆったりとした時間を過ごしたい方にお勧めだ。
関西国際空港(第1ターミナル関西空港駅)から奈良駅までは、アクセスと所要時間は以下の通り。
1日5本だけ直通(約1時間40分)のリムジンバスが出ているので、時間帯によってバスの利用も検討しよう。
- 経路
-
1. 「南海・関西空港駅」から南海空港線空港急行・なんば行に乗車し、「新今宮駅」で下車
2. 「JR新今宮駅」からJR大和路快速・奈良行に乗車し、「奈良駅」で下車、到着 - 所要時間
- 約1時間30分
1. 奈良公園
貴重な歴史的文化遺産である、春日大社、興福寺、東大寺、奈良国立博物館、正倉院等々と、これらをとりまく雄大で豊かな緑の自然美を楽しめる公園。
街の中心部に位置しており、各観光スポットへのアクセスの良さも魅力。
「春日山原始林」(特別天然記念物)をはじめとし、「奈良のシカ」「春日神社境内ナギ樹林」「知足院ナラノヤエザクラ」「ルーミスシジミ棲息地」など多くのものが天然記念物に指定されている。
2. 東大寺
奈良時代、聖武天皇の発願により造立された盧舎那大仏(るしゃなだいぶつ)は752年に開眼供養が行われた。
以降40年近くの歳月をかけて伽藍を整えた、奈良を代表する寺院。都が平城京から遷都したあとも、手厚く保護され栄華を誇った。
1180年、1567年と2度、兵火により大仏殿を含む伽藍の大半を焼失したが、鎌倉時代、江戸時代にそれぞれ多くの人びとの協力により復興された。
3. 明日香村・石舞台古墳
豊かな自然と文化遺産の保護などを目的として整備された、高松塚古墳がある「高松塚周辺地区」、飛鳥の風景が一望できる展望台を有する「甘樫丘地区」、石舞台古墳へ続く散策路がある「祝戸地区」、キトラ古墳がある「キトラ古墳周辺地区」と「石舞台地区」の5つの地区からなる総面積約60haの国営飛鳥歴史公園のなかの「石舞台地区」にある古墳。
グルメを筆頭に魅力あふれる神戸の人気観光スポット3選
洗練された都会のモダンさと異国情緒が入り混じった独特な雰囲気が漂う港町・神戸。
海を望む開放的な風景、綺麗にライトアップされた港の夜景が人々を魅了する。
明治時代(1868年~1912年)の面影を残す異人館、自然豊かな六甲山をはじめ、歴史・文化が交差した名所も多く、見どころが盛りだくさん。
また、神戸といえばグルメも外せない。世界的に有名な神戸牛を筆頭に、新鮮な海鮮料理やパン屋など多ジャンルな点も旅行の楽しみを広げる。
関西国際空港(第1ターミナルリムジンバスのりば)から神戸観光の中心地・三宮駅までの、アクセスと所要時間は以下の通り。
- 経路
- 「第1ターミナルリムジンバス6番のりば」から神戸三宮・六甲アイランド行に乗車し、「三宮」で下車、到着
- 所要時間
- 約1時間5分
1. 神戸ハーバーランド
神戸ハーバーランドとは、複数の大型複合施設が立ち並ぶ、約18.5ヘクタールにわたる海沿いエリアの名称。
商業施設の一つ、「神戸煉瓦倉庫」は、もともと1890年代後半に建造された貨物倉庫。ショッピングはもちろん、重厚な雰囲気と異国情緒漂う人気の観光スポットとなっている。
2. 明石海峡大橋
本州と淡路島を結ぶ明石海峡大橋。その全長は3,911m、2本の主塔の距離が1,991mの世界最長の吊橋として知られている。大鳴門橋と合わせると関西エリアから四国までをつなぐ形となり、観光ルートとして人気も高い。
兵庫県神戸市にある舞子公園が、明石海峡大橋のゲートとなっている。海面からの高さ約47m、総延長317mの橋桁の中に設けられた回遊式遊歩道「舞子海上プロムナード」からの景色も必見。
3. 生田神社
約1800年の歴史を持つ「生田神社」は、地元の人々から親しみと敬意を込めて「ご縁結びのいくたさん」と呼ばれている。
縁結びや恋愛成就、仕事運、健康運アップのパワースポットとして有名で、近年はアスリートやアーティストも訪れる。
神戸観光の中心地となる三宮駅・元町駅から徒歩約10分とアクセスが良く、地元の人々はもちろん、観光客も多い。
美しい自然と歴史が残る和歌山の人気観光スポット3選
和歌山は美しい海岸線や歴史的名所に恵まれた隠れたリゾート地。
温暖な気候で過ごしやすく、海水浴場・ビーチ・温泉など、癒しのひとときを過ごすのにピッタリな場所だ。
フルーツ王国とも称されており、紀州南高梅・みかん・海の幸をはじめ、名産品が豊富に揃う。
関西国際空港(第1ターミナル関西空港駅)から和歌山駅までのアクセスと所要時間は以下の通り。
- 経路
-
1.「JR関西空港駅」からJR関空快速・天王寺行に乗車し、「日根野駅」で下車
2.「日根野駅」からJR特急くろしお・白浜行に乗車し、「和歌山駅」で下車、到着
※1日4便、第1ターミナルリムジンバス7番のりばから直通便あり - 所要時間
- 約35分
1. 和歌山城
三層で白亜の大天守からは、一級河川の紀ノ川が流れる様子や、その周辺に形成された市街の全体像が目の前に。
ほかにも一の橋と大手門、さらに旧藩時代の数少ない遺構のひとつである岡口門と、見どころは多数ラインアップする。
なかでも名勝として名高い西之丸庭園の素晴らしさは格別だ。
2. 熊野那智大社
遡ること紀元前662年、神日本磐余彦命(かむやまといわれひこのみこと/のちの神武天皇)が那智の滝を神として祀られたことを起源とする古社。
全国各地の熊野神社の総本社であり、熊野三山のひとつとしても知られている。崇敬の地であるだけでなく、人の縁や諸々の願いを結ぶ宮でもあることから、別名を「結宮」とも。
3. 橋杭岩
およそ1,500万年前の火成活動による、海の浸食によって生まれた海中の岩柱。
その数、大小あわせて40を数え、約850mに渡り南西一列に並んでいる。
名前の由来は、橋桁のかからない杭(橋の支柱)だけがそそり立っているように見えることから。
自然が生み出したアートともいえる風景は、和歌山イチとも誇れるほどの個性派の景勝地で、国の天然記念物にも指定されている。
琵琶湖が織りなす絶景と史跡が魅力の滋賀の人気観光スポット3選
滋賀は日本最大の湖「琵琶湖」を中心に、美しい自然と史跡が広がる観光地。
琵琶湖付近ではクルージング・水上アクティビティが楽しめ、湖岸にはのどかな風景やリゾート施設が点在している。
戦国武将・織田信長(おだのぶなが)ゆかりの「安土城跡」、現存天守が残る美しい「彦根城」、日本仏教の聖地「比叡山延暦寺」など、歴史好きにはたまらないスポットも多い。
関西国際空港(第1ターミナル関西空港駅)から滋賀の観光拠点となる大津駅までの、アクセスと所要時間は以下の通り。
- 経路
-
1.「JR関西空港駅」からJR特急はるか号・京都行に乗車し、「京都駅」で下車
2.「京都駅」からJR琵琶湖線新快速・野洲行に乗車し、「大津駅」で下車、到着 - 所要時間
- 約1時間35分
1. びわ湖
一級河川「淀川水系」に属し、滋賀県の中心部にある琵琶湖は、約670k㎡と県土の約6分の1の面積を占め、周辺を囲む伊吹山、鈴鹿山系、比良山系と1,000m超の山々から河川を通して注ぎ込んだ水が275億tと、面積・貯水量ともに日本最大。
現在の三重県伊賀市付近にできた狭い湖が断層運動などの影響を受け、形状や場所を移動しながら形成、約40万年前には現在の場所に定まったとされる、世界でも約20ほどしか確認できない古代湖のひとつ。
2. 竹生島
琵琶湖の北部、沖合約6kmに浮かぶ周囲2kmあまりの小さな島である竹生島。日本三弁才天の一つに数えられる宝厳寺や都久夫須麻神社がある。
古くから神様が棲む島として人々の信仰を集めており、近年ではパワースポットとしても人気がある。
3. 特別史跡彦根城跡
別名金亀城(こんきじょう)とも呼ばれる彦根城は、大津城(大津市)から移築された3階3重屋根構造の天守をはじめ、佐和山城(彦根市)や安土城(近江八幡市)、長浜城(長浜市)など、彦根城は周辺の城の用材や石垣などを活用して造られたリサイクル城としても有名。
なかでも、彦根山山上に佇む天守は、国内に現存する12城のうちのひとつで、1952年には附櫓や多聞櫓とともに国宝に指定。
関西国際空港に関するよくある質問
Q
主な就航先はどこ?
国内線は羽田空港・成田空港・新千歳空港、国際線は中国・韓国・台北などのアジア周辺が挙げられます。
Q
関西国際空港に免税店はある?
第1ターミナルはメインビルと北・南ウイングの3箇所、第2ターミナルはロビー前にあります。それぞれ特色を持った多彩な品揃えでお店が並んでいます。
Q
関西国際空港のどこに国際線乗り場と降り場があるの?
どちらも第1ターミナルにあります。到着フロアは1階の北口もしくは南口、出発フロアは4階のA~Hのチェックインカウンターのいずれかです。※LCC(格安航空会社)を除く
まとめ
関西国際空港の概要や空港内にあるお勧めの施設を中心に、アクセスしやすい周辺の観光地などを紹介してきた。
関西国際空港では、ショッピング・観光・食事など様々な過ごし方ができるため、空港到着後や帰国前に時間を作って満喫するのもお勧めだ。
現在リノベーションが進んでおり、もっと魅力的なスポットになるに違いないので、今後の発展にも期待しよう。
関西地方の地域ごとに人気スポットをまとめた、こちらの記事も参考に関西観光を楽しんでほしい。