
歴史の深さと自然の美しさを感じられる平安神宮の観光ガイド
色鮮やかな朱色の建物が美しい「平安神宮」。 神社仏閣が多い京都の中でも、特に訪れておきたい観光スポットのひとつだ。 重要文化財に指定される歴史的建造物だけでなく、四季折々の魅力を持つ日本庭園もあり、見どころが多い。 この記事では、そんな「平安神宮」の基本情報や見どころなどを詳しく紹介していく。 周辺の観光スポットとグルメも紹介するので、「平安神宮」を観光する際の参考にしてほしい。

13世紀後半、2度のモンゴル(元)の襲来をはねのけた亀山上皇が法皇となり、禅寺としては日本初の勅願寺としたのが元となっている。規庵祖円によっておもな伽藍が建てられたあと、元の使者として日本に派遣された高僧、一山一寧が後を継いだ。
現在残る建物の多くは江戸時代以降に建てられたもの。国宝となっている方丈は豊臣秀吉によって建てられた京都御所の建物を、江戸時代に移築したもので、狩野派による桃山美術らしい絢爛な障壁画や、左甚五郎作と伝わる彫刻や小堀遠州による石庭も有名。三門は江戸時代初期に藤堂高虎が再建したもので、歌舞伎「楼門五三桐」にも登場する。
宝冠釈迦像と十六羅漢像のほか、狩野探幽による見事な天井画も残る。また、南禅院と方丈庭園の間にある水路閣は、明治時代に琵琶湖疏水が境内を通ることになるため、周囲の景観に配慮しながら造られた導水橋で、人気のフォトスポットとなっている。

南禅寺には300本ものカエデの木が植えられており、秋には見事な紅葉が見られる (写真提供:iStock)

方丈から眺める枯山水の庭園 (写真提供:iStock)

江戸時代初期の名建築と称えられる三門 (写真提供:iStock)

南禅寺の中心にある法堂 (写真提供:iStock)

水路閣は20代で琵琶湖疏水の建設を指揮した若き田邉朔郎の設計 (写真提供:iStock)
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