
【エリア別】福岡を満喫したいなら訪れるべき人気観光スポット25選
全国的に有名なご当地グルメをはじめ、自然や歴史文化など様々な魅力を持つ「福岡」。
訪れるからには、グルメに舌鼓を打ち、歴史に触れ、街歩きや自然も存分に楽しみたいと考える人も多いだろう。
この記事では、福岡の気候やアクセスといった旅の基本情報から、エリア別の人気観光スポット、ご当地グルメ、季節ごとのお祭りやイベントまで詳しく紹介。
記事を読み進めれば、自分の旅のスタイルにぴったり合った“福岡の楽しみ方”がきっと見つかり、満足度の高い観光プランを立てられるはずだ。
福岡ってどんなところ?
自然や歴史文化、絶品グルメなど多様な魅力を持つ「福岡県」。
九州屈指の都市「福岡市」には、商業施設やレジャー施設、屋台街などが集まり、日々多くの観光客で賑わう。
その他にも、レトロな港町や歴史文化を満喫できるスポットで有名な「北九州市」、山に囲まれた自然豊かなリゾート地「糸島市」など、個性豊かなエリアが点在し、訪れる地域によって異なる楽しみ方ができる。
さらに、日本でもトップクラスの飛行機の発着回数を誇る「福岡空港」、東海道・山陽新幹線と九州新幹線が乗り入れる「博多駅」があるため、九州観光の拠点となる玄関口としての役割も担っている。

福岡へのアクセス
- 東京(羽田空港)からのアクセス
- 飛行機で約1時間50分
- 千葉(成田空港)からのアクセス
- 飛行機で約2時間5分
- 大阪(関西国際空港)からのアクセス
- 飛行機で約1時間10分
- 名古屋(中部国際空港)からのアクセス
- 飛行機で約1時間30分
福岡空港から福岡市中心部(博多・天神)まで、地下鉄で約10分。空港からのアクセスが良いのも嬉しい。
福岡観光の主要交通手段
交通手段は、目的地と観光の範囲によって大きく2つに分かれる。
福岡市内への移動は空港線・箱崎線・七隈線の3つの地下鉄路線で、地下鉄や徒歩でアクセスしにくい場所は西鉄バスがお勧め。
また、福岡市外には西鉄電車・JR九州を利用しよう。
交通手段の詳細とお得な乗車券に関しては、下記の記事も参考にしてほしい。
自分に合った観光地・スポットが見つかる!福岡の人気観光スポット
歴史や文化、自然と都市が調和する福岡には、多彩な魅力が詰まっている。
伝統が息づく静かな場所もあれば、賑わいと活気に満ちたエリアもあり、訪れるたびに異なる一面に出会えるのが福岡の面白さだ。
そんな福岡の魅力に出会える観光スポットを人気観光地ごとに紹介していく。
まずはココから旅を始めよう!福岡市の人気観光スポット8選
福岡の観光やグルメを満喫したいなら、福岡市は外せない。
歴史的な名所から最新のエンタメ施設、地元ならではの絶品グルメを味わえる屋台街まで、福岡の魅力が凝縮されたエリアだ。
観光スポット間の移動もしやすく、公共交通機関だけでも効率良く楽しめる。
活気ある街の雰囲気や人の温かさも、旅の魅力をいっそう引き立ててくれる。
初めて福岡を訪れるなら、まずはこれから紹介する福岡市の人気観光スポットを巡って、その多彩な福岡の魅力を体感しよう。
1. 櫛田神社
奈良時代に創建されたと伝わる博多の総鎮守で、博多の人々から“お櫛田さん”の愛称で呼ばれている。
毎年7月に行われ、博多の町に夏を告げる「博多祇園山笠」が奉納される神社で、境内には迫力ある「飾り山笠」を一年中(6月を除く)見学することができる。
また、境内には「博多歴史館」もあり、豊臣秀吉が残した朱印状や、室町時代の松囃子の古面など、貴重な博多の史料の見学が可能。

2. 大濠公園
天神駅からたった2駅という福岡市街地に位置しながら、大きな池を中心にした豊かな自然が広がり、市民の憩いの場として愛されている「大濠公園」。
公園の総面積39.8haの半分以上を占める池は、黒田長政が福岡城を築城する際に外濠として利用したもの。
池の中央部に点在する「中の島」には4つの橋が架けられており、その橋を渡って池を横断することができる。

3. 福岡タワー
1989年に開催された「アジア太平洋博覧会(通称:よかトピア)」のモニュメントとして建設された福岡市のランドマーク。
高さ234mを誇り、最上階の展望室からは福岡市の市街地を360度の大パノラマで一望できる。
2019年、開業30周年を記念してリニューアル。「福岡の空を楽しみ、景色で遊ぶ」をコンセプトに、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)の技術を駆使した「天空の世界」で非日常の世界を味わうことができる。

4. 福岡城跡
黒田孝高(官兵衛)・長政父子が1601年から7年をかけて築城。江戸時代を通して治世が続いた福岡藩・黒田氏の居城として知られ、別名「舞鶴城」とも呼ばれる。
城の規模としては九州最大級といわれ、大中小の天守台と47の櫓があったと伝わる。
本丸・二ノ丸・三の丸を中心とした48万平方メートルが国指定史跡。

5. マリンワールド海の中道
1989年に開館した「マリンワールド海の中道」は「九州の海」をテーマに約350種類・3万点の生物を展示する水族館。
九州の海がよりリアルに再現され、生き物たちの生態を自然に近い形で見学できるようになった。
大人気の「イルカ・アシカショー」を筆頭に「外洋大水槽ショー」や「ラッコの食事タイム」などショープログラムが充実しているのもポイント。

6. 東長寺
福岡市博多区にある東長寺は名僧・空海(弘法大師)が唐での修行を終えて帰国し、初めに開いたとされる真言宗の寺院。
正式名称は「東長密寺」で、空海が「密教が東に長く伝わるように」という意味を込め命名した。
注目は「福岡大仏」と呼ばれる木造の大仏。人間の煩悩の数・108にちなんだ10.8mの高さは木造座像としては国内最大級。

7. BOSS E・ZO FUKUOKA
2020年7月、PayPayドーム横にオープンした「BOSS E・ZO FUKUOKA」。1階から屋上まで、ビル全体で多種多様なエンターテインメントを満喫できる。
注目はビルの屋上にある「絶景3兄弟 SMBC日興証券」。ビルの壁面に沿って地上40mの高さから一気に滑り降りる全長100mのチューブ型スライダー「すべZO」、クライミング&ボルダリング施設「のぼZO」など、スリル満点のアトラクションが揃っている。

8. 中洲屋台街
美食の街「博多」でも、特にディープなグルメ体験ができるのが中洲屋台街。
ラーメンに串もの、おでんなどお酒と一緒に堪能できる。
九州ーの繁華街「中洲」の街を流れる那珂川の水面には鮮やかにネオンが映り、その川沿いにずらりと屋台が連なる様は圧巻。散策するだけで、街の熱気を存分に感じられる。

福岡市の観光スポットをもっと知りたい人にお勧めの記事
福岡市内には、ここでは紹介しきれなかった魅力的な観光スポットも多い。
人気飲食店やショッピングスポットなども合わせて紹介している、こちらの記事もぜひ参考にしてほしい。
歴史・自然・夜景を満喫!北九州市の人気観光スポット5選
福岡市内からJR鹿児島本線で1時間ほどの場所にある北九州市は、自然と歴史が調和した人気観光地。
風景を楽しめるスポットや、趣ある建物、文化や歴史に触れられる施設など、見どころが満載。都市の喧騒を離れ、ゆったりとした時間を過ごせるのも魅力。2024年の「日本新三大夜景」で全国1位に選ばれた夜景も見逃せない。
ここからは北九州市の人気観光スポットを紹介していく。
福岡市からアクセスも良く、日帰りでも充分楽しめるため、足を延ばしてみよう。
1. 皿倉山展望台
北九州市街地が一望できるパノラマ展望台。
標高622mの山頂にある展望台へは、ケーブルカーとスロープカーを乗り継いで登る。
ケーブルカーは山麓駅から山上駅まで全長1100m、標高差440mと西日本最長級。
全面ガラス張りの車窓からは、時間によって刻々と変化する見事な景色が楽しめる。

2. 九州鉄道記念館
門司港レトロ地区にあり、旧九州鉄道本社だった明治時代の赤レンガづくりの建物を活用した鉄道記念館。
昔走っていた車両や歴代の駅員の制服、鉄道用具などが展示され、鉄道ファンだけでなく家族みんなで楽しめる。
本館では、九州の鉄道の歴史を紹介。明治時代の客車が復元され、乗客や車掌などの人形や音響演出で当時の雰囲気が味わえる。

3. 小倉城
関ヶ原の戦いの功労で入国した細川忠興によって1602年から7年間をかけて築城。
その後、小笠原氏の居城となったが、1866年、石垣を残して焼失。
戦後、市民が熱望して天守閣が再建された。
天守閣内は1階に大迫力のシアターがあり、本州と九州を結ぶ玄関口として賑わった約400年の歴史を学べる。

4. 門司港レトロ
明治初期に開港し国際貿易港として栄えた門司港には、明治から昭和初期にかけて建築された趣ある建物が今も残っていて、歩きながら建物をめぐるのが楽しい。
「旧門司三井倶楽部」「旧大阪商船」など、見どころ満載。散策途中くつろげるレストランやカフェなどもあるので、名物「焼きカレー」を味わいながら、ゆっくりと時間をかけてめぐると良い。

5. 河内藤園
例年4月下旬~5月上旬には、藤の花が広さ3,000坪の敷地内に咲き誇る藤園。
園内では22種類の藤の花が育てられており、白や青紫、ピンクなど彩りも豊か。長さ80mと110m、2つある藤の花のトンネルは特に圧巻で心に刻まれる。
また、例年11月中旬からは藤棚を囲む、700本のカエデやモミジが色づき、紅葉スポットとしても人気。

北九州市の観光スポットをもっと知りたい人にお勧めの記事
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自然の中で癒やしの時間を過ごせる糸島市の人気観光スポット3選
福岡市内から車で40分ほどの糸島市は、美しい自然と心地よい空気が広がる、リゾート感あふれる人気の観光地。
海辺の風景や山あいの静けさ、歴史ある神社仏閣など、多彩なスポットが点在している。
のんびりとした空気に包まれながら、五感で自然を味わえるのも大きな魅力だ。
ここでは、糸島市を観光するなら外せない人気観光スポットを紹介する。
福岡市内の旅にひと息つく寄り道として、糸島に足を運んでみよう。
1. 糸島市 桜井二見ヶ浦
糸島市北部に位置し、玄界灘を望む桜井二見ヶ浦。
「日本の渚百選」にも選ばれた福岡を代表する名勝で、糸島ドライブの際には欠かせない立ち寄りスポットだ。
穏やかな春の海や冬の荒波など、季節によって表情を変える二見ヶ浦は撮影スポットとして人気。

2. 白糸の滝
標高約900mの羽金山の中腹にある、福岡県指定の名勝。落差が約24mあり、その名の通り白い糸のように流れる水はとても美しい。夏には激しく飛んでくる水しぶきが気持ちよく、マイナスイオンと自然あふれる憩いの場として人気のスポットだ。
6月中旬から7月上旬には約5,000株10万本もおあじさいが見頃を迎え、4月末から11月末まではヤマメ釣り体験など、季節ごとのレジャーが楽しめる。

3. 芥屋の大門
福岡県糸島市にある芥屋の大門(けやのおおと)は、高さ64m、奥行90mを誇る日本最大級の玄武岩洞。
六角形や八角形の柱状節理が織りなすダイナミックな景観が特徴の国指定天然記念物だ。
3月中旬から11月末まで運航される遊覧船に乗れば、海からしか見れない洞窟内部の神秘的な姿を間近に楽しめる。
周辺には透明度の高い芥屋海水浴場や自然のトンネルが続く遊歩道。
また、立石山の展望台などもあり、海と山の絶景を一度に堪能できる絶好の観光スポットだ。
さらに、夕暮れ時には夕陽が玄武岩に反射し、幻想的な風景が広がるのも大きな魅力。

歴史と調和する街並みを散策!太宰府市の人気観光スポット3選
福岡市内から西鉄電車で30〜40分でアクセスできる太宰府市は、歴史と文化が色濃く残る、趣深い観光地だ。
由緒ある寺社や歴史的建造物、自然と調和した景観が点在し、心静かに過ごせる空間が広がっている。
四季折々の風情とともに、時の流れを感じられるのもこの街ならではの魅力。
ここでは太宰府市の人気観光スポットを紹介していく。
福岡市内中心部からのアクセスも良好なので、ぜひ観光プランに組み込んでみてほしい。
1. 太宰府天満宮
天神さま(菅原道真公)を祀る全国10,000社の総本宮。
菅原道真公は、無実ながら政略により京都から大宰府に左遷され、この地で亡くなった。
御本殿はその墓所の上に建立され、1100年以上の歴史の中で天神信仰の聖地として大切に守られてきた。
広い境内には「御神牛像」や「太鼓橋」をはじめ、「宝物殿」、「太宰府天満宮アートプログラム」など見どころが多い。

2. 九州国立博物館
博物館のある太宰府は、日本古代史における重要な拠点であり、九州地方を統括する地として世界との交流も盛んだった場所。
その背景から「日本文化の形成を、アジア史的観点から捉える」という独自のコンセプトを掲げ、平成17(2005)年に開館した全国4番目の国立博物館。
メインとなるのは、4階に設けられた一大展示空間「文化交流展示室」で、日本とアジアやヨーロッパ諸国との文化交流の歴史を紹介。

3. 宝満宮竈門神社
竈門神社は1350年以上の歴史がある神社。
玉依姫命をお祀りしており、縁結びの神様として古くから信仰されている。
また、「方除け」「厄除」の神様としても信仰されてきた。
宝満山の麓にあり、春は桜、秋は紅葉の名所として、四季折々の美しい景色も楽しめる。

太宰府市の観光スポットをもっと知りたい人にお勧めの記事
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風情あふれる水の都・柳川市の人気観光スポット3選
福岡市内から西鉄電車で50分〜1時間ほどで到着する柳川市は、水の都として知られる、風情あふれる人気観光地だ。
水路に浮かぶ舟や、歴史的な街並み、文化を感じられる施設などが点在し、静かで美しい風景が広がっている。
ゆったりと流れる水の音に包まれながら、日常を忘れて過ごせるのもこの地ならではの魅力。
ここでは柳川市の見逃せない人気観光スポットを紹介していく。
福岡市内の喧騒を離れ、水と歴史が織りなす静かな時間を味わいに、柳川市にも足を運んでみよう。
1. 柳川川下り
福岡県の南に位置する柳川は、「水郷の町」として知られ、市内は江戸時代の掘割が網目のように張り巡らされている。
ここでの一番の楽しみは、どんこ舟で市内を回る「川下り」。
船頭さんの説明や歌を聞きながら、四季折々の景色を楽しみ、ゆったりとした時間を楽しむことができる。

2. 北原白秋生家・記念館
近代日本を代表する詩人、北原白秋。その生家は、美しい水郷地帯として知られる福岡県柳川市にある。
1900年代初期、明治から昭和にかけ活躍し、「雨ふり」や「この道」といった、日本人が幼い頃に1度は口ずさんだ童謡の作詞家としても有名だ。
「北原白秋生家・記念館」は、彼の生家と業績を称える記念館が一体となった施設。

3. 柳川藩主立花邸 御花
福岡県南部に位置する柳川市は、豊臣秀吉の命を受け、1587年に立花宗茂が入城以来、立花家がこの地を治めてきた。
江戸中期、5代藩主・立花貞俶が私邸として増設したのが「御花」だ。
明治時代に伯爵家となった立花家では、14代当主・立花寛治が「松濤園」「西洋館」「大広間」「御居間」「家政局(お役間)」「門番詰め所」など、現在も残る御花の姿の基礎を築いた。

大都市の喧騒を忘れられる久留米市の人気観光スポット3選
福岡市内からJR鹿児島本線を利用して約40分の場所にある久留米市は、自然と歴史が織りなす落ち着いた雰囲気の観光地だ。
芸術や季節の花々を楽しめる施設、歴史を感じる神社や城跡など、見どころが点在している。
ここでは都市の喧騒を離れ、ゆったりとした時間を過ごしたい時にぴったりの久留米市の人気観光スポットを紹介する。
福岡市内から日帰りでも楽しめるため、散策気分でふらりと出かけてみるのもお勧めだ。
1. 石橋文化センター
福岡県久留米市にある、1956年にタイヤメーカー「ブリヂストン」の創業者、石橋正二郎によって寄贈された文化施設。
広大な敷地には季節ごとに花々が咲き、市民の憩いの場として親しまれている。
春は150本のサクラや1万3,000本のチューリップが花開き、秋は100本のカエデが赤や黄色に染まり園内が華やぐ。

2. 全国総本宮 水天宮
福岡県の筑後川近くに位置し、日本各地やハワイにもある水天宮の総本宮。
1190年、「壇ノ浦の戦い」で亡くなった平家一門を弔うため創建され、1650年に現在の地に移された。
水の神様として信仰を集め、安産や子授け、厄除けといったご利益も受けられる。

3. 久留米城跡・篠山神社
江戸時代の約250年間にわたり、久留米藩主を務めた有馬氏の居城跡。
現在は初代久留米藩主の有馬豊氏や七代藩主の頼徸らを祭神として祀る篠山神社の境内地となっており、武具や工芸品など有馬家ゆかりの資料を展示公開する有馬記念館がある。
お堀の周辺にソメイヨシノやヤマザクラなど約50本の桜が咲き、ピンク色の花が石垣を彩る3月下旬~4月上旬の時期はお花見スポットとしても人気。

福岡の人気観光スポットを巡るモデルコース選
福岡市・太宰府市・北九州市の人気観光スポットを1泊2日で巡るモデルコースをご紹介。
このモデルコースの内容を参考にすれば、福岡の魅力を満喫できるはずだ。
- 1日目
- 西鉄福岡(天神)駅→太宰府天満宮→九州国立博物館→太宰府天満宮参道→福岡市博物館→福岡タワー→中洲屋台街→西鉄グランドホテル
- 2日目
- JR博多駅→宗像大社→JR門司港駅→門司港レトロ→旦過市場
福岡グルメを堪能したいなら訪れるべき人気飲食店3選
福岡グルメを語るうえで外せないのが、老舗の味と地元民に愛される名店。
とんこつラーメン、もつ鍋、うどんと、福岡を代表する名物料理がそろい、観光客はもちろん地元の人々にも親しまれている。
そんな福岡で特に人気が高い飲食店を3つ紹介していこう。
1. 博多だるま 総本店
昭和38年(1963)創業の「博多だるま 総本店」。
先代が生み出した伝統の味を、息子であり現在オーナーを務める2代目が受け継ぐ博多ラーメンの名店。
ラーメンはチャーシューやワンタンといったトッピングによるバリエーションが豊富。
博多ラーメンならではの替玉はもちろん、チャーハンや唐揚げといったサイドメニューも充実している。

2. 博多もつ鍋 やま中 本店
1984年創業、博多もつ鍋の代表的存在。本格的な蔵造りの建物である本店は、アンティークやモダンな調度品が彩り、昔ながらの趣のある雰囲気。
上品でクラシカルな空間で、自慢のもつ鍋をゆったりと堪能することができる。
試行錯誤を重ねた独自の「みそ味」は、創業当時しょうゆ味がスタンダードだったもつ鍋のイメージを覆す画期的なおいしさで瞬く間に人気になった逸品。

3. かろのうろん
週末の行列でおなじみの博多うどんの老舗で、創業は明治15年(1882)。
自慢のうどんは、博多うどんならではの柔らかさを残しつつ、茹でたてのモチモチ食感が持続する唯一無二の味わい。
羅臼(らうす)昆布から丁寧にとったふくよかなだしとの相性も抜群だ。
一番人気は、サクサクのごぼう天がのった「ごぼう天うろん」。

福岡グルメを満喫したい人にお勧めの記事
福岡に訪れるならグルメを楽しまない手はない。
人気のご当地グルメ別にお勧めの飲食店を紹介している、こちらの記事もぜひ参考にしてほしい。
観光プランに組み込みやすい福岡の定番ショッピングスポット3選
福岡のショッピングスポットは、主に福岡市内、特に博多エリアに集中している。
観光の合間にも立ち寄りやすい、福岡の定番ショッピングスポットを3つ紹介していく。
1. キャナルシティ博多
約43,500㎡の広大な敷地に、ショッピングモール、映画館、劇場、アミューズメント、2つのホテルなどが集結する複合施設。
色彩豊かな建物が並ぶ空間の中央を流れる、約180mの運河(キャナル)がシンボルだ。
ショッピングやエンタメはもちろん、そこにいるだけで楽しめるのがキャナルシティ博多の特徴。

2. 天神地下街
九州最大の繁華街である福岡市中央区にある天神エリア。
そこを南北に貫く渡辺通の北は昭和通、南は国体道路までの直下にある約600mに及ぶ地下街が天神地下街だ。
1番街から12番街まであり、ファッション、グルメ、雑貨、書籍など150ほどのショップが軒を連ねる。

3. JR博多シティ
JR博多駅に直結する九州最大級の駅ビルで大型商業施設。
西側の博多口にあるアミュプラザ博多、博多阪急、東側の筑紫口にある博多デイトス、アミュエストなどで構成されている。
アミュエストは、“いつ来ても楽しい・いつ来ても新しい発見がある”がコンセプト。
ファッション、雑貨などトレンドを意識したアイテムが集結する。

福岡のショッピングスポットをもっと知りたい人にお勧めの記事
この記事では紹介しきれなかった福岡のショッピングスポットを知りたい方は、特に人気の高いショッピングスポットを紹介している、こちらの記事も参考にしてほしい。
利便性と上質な滞在を叶える福岡の人気宿泊施設3選
福岡観光を楽しむなら、交通の便が良い福岡市内に宿泊するのがお勧め。
市内はホテルの選択肢が豊富だが、その中でも利便性に優れ、上質な滞在が叶う人気の宿泊施設を3つ紹介する。
福岡観光の拠点として、ぜひ参考にしてほしい。
1. 都ホテル 博多
屋上スパやテラス付き客室といった充実の設備で、都心にいながらにしてリゾート気分を満喫できる博多駅直結のスマートラグジュアリーホテル。
8mの高さから流れ落ちる滝が印象的な最上階のスパエリアには、敷地内から汲み上げた天然温泉プールにジェットバス、ミニプールを完備。

2. グランド ハイアット 福岡
約150以上のショップやレストラン、劇場や映画館が集まる大型複合施設「キャナルシティ博多」内にあるラグジュアリーホテル。
博多駅と天神地区という福岡を代表する繁華街のほぼ中央に位置しており、買い物や観光、ビジネスの拠点として非常に便利。

3. ソラリア西鉄ホテル福岡
西鉄福岡(天神)駅直結のシティホテル。
大川組子や伊万里焼など九州の伝統工芸品が客室やホテル内の至るところに使われ、ワンランク上の宿泊体験を堪能できる。
客室には体への負担を軽減し、安眠をサポートするシモンズ製ベッドを全室完備するなど、寝具やインテリアにもこだわり、安らぎの空間を演出している。

福岡の宿泊施設をもっと知りたい人にお勧めの記事事
福岡市内の宿泊施設をもっと知りたい人や、その他のエリアの宿泊施設を知りたい人は、タイプ別・シチュエーション別にお勧めの宿泊施設を紹介している、
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迷ったらコレ!福岡の定番土産3選
福岡のお菓子は地元の味や素材にこだわった“福岡らしさ”が詰まっている。
旅の記憶を呼び起こすお菓子の味わいは、自分だけでなく誰かへのお土産にもぴったりだ。
お土産選びに迷ったなら、これから紹介する3つの福岡の定番土産から選ぼう。
1. 福太郎「辛子めんたい風味せんべい めんべい」
博多名物・明太子で知られる「福太郎」が製造、販売する「辛子めんたい風味せんべい めんべい」。
福太郎の明太子が練り込まれた、ほんのりした辛みがクセになるせんべいだ。
誕生から20年を超え、今や福岡みやげの定番となり、明太子と肩を並べる福太郎の人気商品となっている。

2. 明月堂「博多通りもん」
毎年5月3・4日に行われ、期間中はたくさんの人びとで街がにぎわうお祭り『博多どんたく』。
どんたく衣装に身を包み、三味線を弾き、笛や太鼓を鳴らして練り歩く人たちを博多弁で「通りもん(とおりもん)」といい、これに由来するのが博多西洋和菓子「博多通りもん」だ。

3. 千鳥饅頭総本舗「あまおうチロリアン」
ミルクと発酵バターをたっぷり用い、オーストリア・チロル州伝統のレシピで焼き上げたロールクッキーに、なめらかなクリームを入れた福岡を代表する銘菓・チロリアン。
バニラ・コーヒー・ストロベリー・チョコレートの4種を基本とし、さまざまなフレーバーが発売されている。

【シーズン別】福岡の有名なお祭り・イベント
福岡では年間を通して多彩なお祭りやイベントが開催されている。
なかでも今回紹介するのは、特に有名で地元の魅力が詰まったものばかり。
観光の時期が合えば、ぜひ参加してその魅力を体感してほしい。
歴史文化とともに季節を感じられるイベントは、心に残る体験になるはずだ。
【春】八女黒木大藤まつり
「八女黒木大藤まつり」は、福岡県八女市黒木町の素盞嗚神社境内で毎年4月中旬から下旬にかけて開催される春の祭り。
樹齢約630年の国指定天然記念物「黒木の大藤」は、約3,000㎡の藤棚に1mを超える花房を咲かせ、昼と夜で異なる美しさを見せる。
期間中は物産展や湯茶の無料接待、スタンプラリー、ライトアップなどの催しもあり、地元の文化や特産品を楽しめる。
訪れる人々に感動を与える絶景となっている幻想的な夜の藤。
例年多くの観光客でにぎわい、地域の春を彩る風物詩となっている。

【夏】博多祇園山笠
「博多祇園山笠」は、福岡市博多区で毎年7月に開催される700年以上の歴史を持つ伝統行事で、櫛田神社への奉納を目的とした祭りである。
見どころは、締め込み姿の男たちが重さ1トンを超える舁き山笠を担ぎ、博多の街を勢いよく駆け抜ける「追い山笠」。
祭りは7月1日から15日まで続き、博多の町は熱気に包まれる。
高さ10m以上の豪華な飾り山笠も市内各所に展示され、訪れる人々を圧倒。
祭りはユネスコ無形文化遺産にも登録されており、地域の誇りとして脈々と受け継がれている。
男たちの気迫、そして街全体の一体感は、他にはない迫力と感動が体験できる。

【秋】小倉城 竹あかり
「小倉城竹あかり」は、北九州市の秋を彩る幻想的なイベントで、10月下旬から11月上旬の10日間ほど開催される。
小倉城とその周辺に約3万個の竹灯籠が灯り、歴史ある城を優しい光で包み込む。
2019年に放置竹林問題への対策として始まり、使用後の竹灯籠は竹炭や肥料として再利用されるなど、環境にも配慮している。
市民ボランティアの協力により、地域資源を活かした循環型社会のモデルとしても注目。
入場料は中学生以上1,000円(小学生以下は無料)で、小倉城や庭園の入場券付きチケットもある。
秋の夜、竹の灯りがつくる幻想的な風景は一見の価値あり。

【冬】筥崎宮「玉せせり」
筥崎宮「玉せせり」は、福岡市東区の筥崎宮で毎年1月3日に行われる伝統行事で、「玉取祭」や「玉競祭」とも呼ばれる。
約500年の歴史を持ち、五穀豊穣や無病息災を祈願する神事として親しまれてきた。
神職によって清められた大小二つの玉が玉取恵比須神社に運ばれると、締め込み姿の男たちが「陸方」と「浜方」に分かれて玉を奪い合う。
玉に触れると一年を健康に過ごせるとされ、会場には多くの参拝客が集まり、熱気に包まれた雰囲気に。
最終的に玉を本宮へ届けた側にその年の豊作または豊漁がもたらされると信じられ、地域の新年を彩る重要な行事として継承されている。

福岡観光に関するよくある質問
Q
福岡の三大名物は?
博多ラーメン、明太子、もつ鍋といわれています。
Q
福岡に温泉はあるの?
原鶴温泉、二日市温泉、船小屋温泉、博多温泉があります。
まとめ
気候やアクセスといった基本情報から、人気観光スポット、ご当地グルメ、季節ごとのイベントまで、福岡を満喫するための情報を網羅的に紹介してきた。
街歩きを満喫したい人、グルメを楽しみたい人、文化や歴史に触れたい人、自然の中で癒されたい人、どんな目的の旅でも、福岡はその期待に応えてくれる。
読み進めるうちに、自分だけの「福岡の楽しみ方」がきっと見えてきただろう。
あとはそのイメージをもとに旅の計画を立て、ぜひ一度、福岡の地へ。
きっと、心に残る豊かな時間が待っている。